電気工事設計の効率化

電気工事設計プロセスの整流化とデータのシームレス連携
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E3.series for Electrical Construction(E3.series for EC)

工場・プラントの電気工事設計ソリューション「E3.series for EC」には、機器・シンボル・接続関係の情報集約による配線系統図の自動生成、帳票出力(ケーブルスケジュール、結線図)といった便利機能や、平面図を参考にケーブル経路の検討ができる機能など、電気工事設計の現場で必要とされる機能がたくさん用意されています。

また、作成した配線系統図やケーブル接続図、ケーブルリスト・結線図といった各種帳票類の整合性を自動で維持するため、作業プロセスの省略化・効率化が実現できます。

主な特長

ケーブル経路を簡単設計、ケーブル長の自動算出が可能

施工業者に設計図面で作業指示が可能

部材表やケーブリストの帳票出力が簡単

設計環境の整備により技術伝承を推進

IoT時代の到来で、現場が抱える課題が複雑に

1.工場・プラントの施工現場が抱えている課題とは

ここにあげた課題は、以前から存在しているものですが、現場対応で解決できていたため特に問題視はされていませんでした。ところが、スマートファクトリーでは、電源・制御・通信などのケーブル数がそれぞれ飛躍的に増加し、現場対応が困難な状況です。特に、設計時間の増加や手戻りによる工期の長期化とコスト増大が懸念されおり、先送りできない課題となっています。

2.課題の背景

“設備配置とケーブル接続の情報が設計データ化されていない”という実状があります。

なぜ正しい情報が設計データとして残らないのか、それはエンジニアリングと施工・工事との関係にあります。通常、各設計図面はエンジニアリング担当が施工会社に提供し、施工会社ではその図面から建設工事を計画します。現場では多くの専門下請け業者に紙の施工図で指示されますが、様々な理由で図面と違う建築や工事がされることがあります。その変更は作業指示として工事計画や紙の施工図には反映されますが、設計図面にまでその内容が反映されることは稀です。

その結果、設計図面と建築物に差がでます。特に工事の終盤で行われるケーブル配線工事では、設計図面より建築された実物を優先して実施されることが通常です。つまり、当初は設計データで施工が計画されても、途中での変更や修正を正しく設計図面に戻していないことが原因です。また、ケーブル関連の変更は複数種類の図面への反映が必要で、それらの整合性を保つには手間がかかることも、全図面に変更が反映されない要因となっています。

配線系統図や帳票類を自動生成、
ケーブル長の算出など電気工事設計に必要な機能を用意

配線工事に特化した設計環境を提供「E3.series for EC」

E3.series for ECは、電気CAD「E3.series」の機能を工場・プラント向けにパッケージした配線工事設計に特化した製品です。

設計の効率化を図るだけでなく、配線設計結果を施工や実工事でそのまま活用するためのさまざまな機能を持っています。設備情報や接続情報など、施工に必要なすべての情報がデータベースで一元管理されているため、ある図面で編集を加えた内容はすべての関連図面に自動で反映され、図面間の整合性が即時に保たれます。

また、機器間のケーブル接続では、建築の平面図を下絵として取り込み、その上で経路となるダクトを配置・設計し、設備を配置するとケーブルがダクト内に自動で配線されます。さらに各ケーブルの配線長は自動で算出され、ダクト内の占有率も確認できます。また、各図面から施工・工事に必要なケーブルスケジュールや結線図を、いつでも出力して確認できます。

このE3.series for ECを活用すれば、エンジニアリングと施工管理、実工事との間で発生するさまざまな課題を解決することができます。

 

動画でのご紹介

< 再生時間:1′51″>

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