電子部品情報の一元管理
DS-CR
図研エレキ CAD の CR-8000 と連携し、エレクトロニクス製品の設計課題を効率的、効果的に解決できる電子機器設計・製造支援プラットフォーム DS-CR。”PLM for Electronics” のコンセプトで作られた DS-CR は、製品ライフサイクルに跨るドメイン、プロダクト、プレイヤ間の設計データを一元管理することで、企業変革を成功に導くためのソリューションを提供します。
PLM システムと呼ばれる多くの製品は、設計完了後の部品表(BOM)管理システムです。そこで扱われる「部品」は、主にメカニカル CAD で設計された機構部品を前提としたものであり、電子機器において重要な構成要素となる電気回路は、「プリント基板」という単位でひとつの部品として構成されるのが一般的です。プリント基板を構成する電子部品については、たとえ子構成として部品表に含まれていたとしても、電子部品特有の重要な属性情報などとともにそれらを一元的に管理する仕組みにはなっておらず、そのため多くのエレクトロニクス企業にとって、決して満足のいく PLMシステムとはなりえないでしょう。
DS-CR は、エレクトロニクス製品開発における品質・コスト・開発リードタイム(QCD)に大きな影響を及ぼす電子部品のレベルで製品のライフサイクルを最適化していくことを可能にします。また、その部品情報を含む様々な製品情報を設計段階から活用することにより、「製品コストの80%が決まる」と言われる設計段階までカバーする「真の製品ライフサイクルマネジメント」を実現します。
4つの特長
CADデータと部品表 (BOM) との連携
データ間の整合が確保されたセキュアな環境
設計デジタル資産の活用促進
主な機能
電子部品データベース
●電子部品情報と EOL・代替部品など電気設計に必要な部品情報を一元管理
CADと連携したパーツリスト設計支援
●電子部品情報との連携による部品表作成の効率化
●生産中止予定部品のチェック、使用禁止部品のフィルタリング
●回路図との連携により各種部品表フォーマットを自動作成
設計成果物管理を担う設計インフラ
●データ毎にアクセス権限を設定、データ間の整合による信頼性向上
●改訂履歴や流用履歴を参照し、過去資産を最大限に活用
モジュラー・デザインを推進
●情報を逆方向に展開することで、使用部品の検索や回路ブロックを適用した製品が特定可能
活用シーン
電子部品情報の一元管理
電子部品情報を集約管理し、設計で必要な部品情報をワンストップで確認できます。
部品スペックだけでなく資材情報(コスト、入手性など)を考慮した部品選定/データチェックが行えます。
商用電子部品DBの情報活用
商用電子部品DBとのIFにより、ライブラリ管理者の属性登録・管理工数を大幅削減します。
商用電子部品DBの公開情報をDS-CRに集約管理して設計者の二重調査工数を削減します。
設計成果物管理
電気設計で必要な各種ファイルをまとめて管理できます。
仕掛状態のデータも登録することができ、各ファイルの最新状態を常に閲覧できます。
流用設計管理
設計成果物だけでなく、関連ドキュメント、流用ノウハウを一括管理し、検索し易くします。流用元・流用先の履歴(親子関係)を管理し、設計データのトレーサビリティを確保します。キーデバイスから製品、回路図を逆方向に検索できます。実績のあるキーデバイス周辺回路をモジュール化、流用できるようになります。
基板部品情報の作成
関連CADデータと部品DBの情報を取り込み、基板部品表を自動作成することができます。
機構部品などの非回路部品も管理し、部品表作成時に追加することができます。
回路図より仕向け先ごとの部品情報を取り込み、1つの部品表に集約して管理できます。
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)
代替部品情報と部品表の連携により、部品EOLや災害時の部品供給不足に対する対応策を検討し、BCP(事業継続計画)に盛り込むことができます。
EOL部品から設計データに情報を逆方向に展開することで、EOL対応時の修正漏れをなくします。代替部品管理や設計変更に関わる設計者の負荷を軽減します。
設計データの整合
基板部品表と回路図/基板図を照合し、設計データ間の差分チェック、差分反映ができます。
設計データのバージョン違いを比較し、設計変更箇所を簡単・確実に確認することができます。
モジュール情報の一元管理
モデルベースデザインの環境構築に向け、ブロック回路図、部品情報、仕様書、検査書などのドキュメントをモジュールとして一括管理します。
モジュール管理で必要な流用元・流用先の履歴・承認管理、流用管理、情報の逆展開を行うことができます。
変更要求と対応履歴の統合管理
流用元回路やレビューイベント間の差分抽出、変更履歴を保存することで、ベース回路からの変更情報を管理できます。
変更のトリガーとなった課題と変更履歴を紐づけることにより、変更実績のトレーサビリティ品質を向上します。
課題対策実績のナレッジ化により、過去の類似課題対策結果を容易に検索可能となります。
Webアプリケーションによる利用範囲の拡大
Webブラウザによりインストールレス、媒体フリーで手軽に情報探索業務を支援します。
CADインストールレスでWebブラウザ上で設計検図・電子承認回覧をいつでも、どこでも可能となります。
部品や成果物のプロパティ編集、成果物登録環境を提供します。
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