回路ブロックを用いたモジュラー設計を実現

回路の高速化へ追従、階層設計とマルチシート設計に対応した回路CAD
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CR-8000 Design Gateway

Design Gateway は、単体基板はもとより、複数基板と基板間接続を含むシステム全体回路の設計/検証を支援する世界初の回路設計環境です。複数基板を対象とした解析や設計変更、高いオープン性による IT 情報インフラとの高度な連携を実現します。

また、トップダウン/ボトムアップ設計を支援する階層機能、標準回路ブロックを用いた流用設計、エレキモジュラーデザインへの運用などに対応し、大幅な工数削減と、品質向上が見込めます。

特長・機能

階層・回路ブロックを用いたモジュール設計

Design Gatewayでは、標準化したい機能ブロックやモジュールを標準回路ブロックとしてライブラリ化でき、標準回路ブロックは、流用先の回路において部品ライブラリのように検索・入力できます。
また、回路ブロックは流用先での様々な編集権限の設定が可能で、運用に応じた回路ブロックを利用した流用設計ができます。

回路ブロックによる流用設計

流用元回路ブロックが更新された場合、流用先回路ブロックとの差分を部品やネットなどのオブジェクト毎に抽出することができます。
また、流用元回路ブロックの情報を流用先回路ブロックに反映する際、差分毎に流用先の情報を保持させることができるため、流用先回路ブロックの編集内容を優先させたいというケースにも対応できます。

流用元ブロックとの差分比較

電気特性を考慮したルールチェック

Design Gatewayでは、部品やネットに設定した属性を元に、さまざまなルールチェックができます。シミュレータを使わないため、必要最低限の情報のみで実用性が高いチェックができます。
ネットに電圧値を設定することにより、部品の電気特性(定数・定格)を加味した部品信頼性チェック、部品の逆接続、部品選定ミスによる定格不足など、不注意による設計ミスを即座に発見できます。

電気特性を考慮したサーキットアドバイザ

電気特性を考慮したチェック以外にも、リファレンスの重複、ネット名の重複・接触、電源/グランドのショート、および属性の記入漏れなどのチェックが行え、結果をエラーレポートとして表示できます。このエラーレポートは回路図とクロスプローブすることができ、エラー箇所を迅速に確認できます。

豊富なチェック機能を備えたDRC/ERC

回路設計段階におけるプリレイアウトSI検証

Design Gatewayでは、回路設計初期段階で簡単にSI 解析が実行できます。 解析ツールには、誰でも簡単に使用可能な下記の特徴があります。
● モデル設定の省力化(モデルレス、自動割り付け)
● 直観的で半自動化された簡便な操作パネル
● 比較グラフなど分析に適した形での結果出力
● 結果の再利用性の追求(再表示、加工、ドキュメント化)
設計途中でもクリティカルなネットを即時に解析できるため、 回路が完成した後にすべてのネットを解析システムに出力するようなツール間イタレーションの煩雑さを解消します。

回路設計段階におけるプリレイアウトSI検証

インフラ環境とのシームレスな連携を実現する高いオープン性

Design Gatewayでは、Windowsの標準的APIであるCOMに対応しており、回路設計時に必要なインフラ環境に蓄積されている技術情報とシームレスに連携するための高いオープン性を実現しています。
エンジニアリングPLM DS-2とのシームレスな連携はもとより、既存のインフラとも連携しユーザー独自の設計環境が構築可能です。連携方法に応じたインターフェイスを用意しています。

各種インフラ連携を実現する高いオープン性

Design Gateway 上で DS-CR の機能を使って DS-CR で管理する部品情報や設計情報にダイレクトにアクセスすることができる「DS-CR Embedded for Design Gateway」を実現しています。これにより、回路設計環境をより強化することができます。
・ 部品マスタ情報の活用
・ 基板パーツリストの作成・管理
・ 設計データの管理・活用

PLMとの連携:DS-CR Embedded for Design Gateway

構想設計/基板設計とのシステムレベル連携

システムレベル構想設計環境 System Planner で作成したシステムダイアグラムは、そのまま Design Gateway のシステム回路として取り込むことができます。

構想設計ツール System Plannerとの連携

 

また、システム回路からはマルチボードに対応したネットリスト情報が作成でき、システムレベルマルチボード設計環境 Design Force で複数の基板を接続した状態でのマルチボードレイアウト設計を行うことができます。

システム回路図から、複数基板のネットリストを出力

デバイスベンダーやEDA/CAEツールベンダーとの協調

FPGA/CPLD、組み込み機器向けマイクロプロセッサを使用した設計をサポートするため、デバイスベンダーとも密な連携を図っています。
PCB-FPGA 協調設計支援ツール GPM と連携し、デバイスベンダーから提供される FPGA 開発ツール、デザインキットに対応しています。

 

また、高難易度化する電子機器設計をサポートするため、3rdベンダーの設計ツールとも密な連携を図ることによって、回路設計/検証環境全体を強力にバックアップします。

Design Gateway と EDA/CAEツールベンダとの協調

システムレベル回路設計環境:Design Gateway

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