あらゆる製造設計プロセスに対応
DFM検証、基板製造準備、部品実装準備などのトータルCAMソリューション
CR-8000 DFM Center
図研DFM Centerは これまで、さまざまな基板製造技術に対応する CAM システムを目指してきました。しかし近年は、生産工場の再編、労働人口の減少など、製造部門を取り巻く環境は脱属人化・DX 化の必要性が高まり、製造準備業務の効率化はもとより、設計~製造間の連携プロセスまで含めた効率化への取り組みが重要な課題となっています。
こうした背景から、 DFM Center が持つ部品情報やネット情報などの CAD 的要素を活かしつつ、さらにカバー範囲を部品実装の準備支援まで拡張し、基板設計の最終工程から、製造/部品実装までの機能を有するトータルな CAM ソリューションへと変貌しています。
図研CAD との高い親和性はもちろんのこと、他社CAD で設計したデータでも、ODB++ や部品表などの設計成果物を利用して製造設計を行うことができます。 また、用途に応じた専門性の高い機能と、それを簡易操作で使用できるカスタマイズ環境により、基板製造準備、部品実装準備のいずれの製造設計も効果的に進めることができ、DFM 検証システムを活用することで歩留まり向上にも貢献できます。
特長・機能
DFM 検証ソリューション(DFM Center ADM)
DFM Center ADM は、 Design Force、DFM Center 上で動作する、設計段階~製造準備段階まで利用可能な製造性検証プラットフォームです。
基板製造、部品実装に関わる豊富な検証項目を用意しており、目視チェックしている内容をシステム化し、データ全体を抜け漏れなく検証できます。
● スライバー、部品下ビアなど製造不良要因を事前に検証、検出
● 設計・製造部門間で共有可能な Webベースのルール設定と管理
● 製造前の受入チェックはもちろん、DFM 検証をフロントロードし、設計段階でチェックすることで品質の高位平準化を実現

基板製造準備ソリューション
DFM Center は、基板設計完了データに対し、製造データ補正やパネル設計などの製造設計を行い、基板製造装置向けの各種データを作成できます。特にCAD データやODB++ データを受領した場合は、層構成、階層化された製品・パネルの情報、部品やネットの接続情報、オブジェクトの種類や属性など、様々な情報をそのまま各種機能で活用できます。
さらに、属性情報を製造設備へ受け渡すこともでき、基板製造準備業務の効率化・標準化を支援します。
● パネル設計~製造補正、電気検査データ作成までトータルサポート
● CAD データ活用で作業プロセスを簡略化し、効率化を推進
● 面積・データ数などを自動集計するバッチ機能でDX を支援

部品実装準備ソリューション
DFM Center は、部品実装準備業務のDX ソリューションとして、図研CAD をはじめとした基板設計完了データに対し部品表と製造部品DB 情報の結合から、メタルマスク形状DB・属性DB を利用したマスク開口設計業務、実装・検査用のデータ準備業務までをワンストップで行えます。
設計データの有効活用とユニークなCAM 編集機能により、メタルマスクのライブラリ運用、実装プログラム作成準備のオートメーション化を構築でき、実装準備業務のリードタイムの短縮、省人化・標準化(脱属人化)を支援します。
● 形状ライブラリ、属性を活用し、標準化したメタルマスク設計を実現
● 部品表情報の反映から各生産設備向けデータ出力まで、一気通貫を実現
● 部品属性を利用したセミオートメーション処理による図面生成を実現

【無償版ビュワー:Board Viewer】
DFM Center, DFM Inkjet で設計された製造データ(.fpr)などのデータが参照可能なビュワーのダウンロードは こちら