株式会社図研(以下、図研)は、複数基板を3次元で取り扱うことができるエレクトロニクス設計プラットフォーム「CR-8000シリーズ」の最新バージョンである 「Design Force 2016」(*1)にて、ANSYS社の電気CAD系データベース”Electronics Database (EDB)”をサポートし、ANSYS解析ツールとの連携を強化します。
「CR-8000 Design Force」は、これまでも”ANSYSニュートラル・フォーマット(ANF)”を使った連携が可能でしたが、EDBをサポートすることにより、「CR-8000 Design Force」と「ANSYS®HFSS™」、「ANSYS®SIwave™」等のソフトウェアと、よりスムースな連携が実現します。 「CR-8000 Design Force」のユーザは、EDBを介してポートや境界定義などシミュレーションに必要なさまざまな情報を簡単にANSYS Electronics Desktop(*2)へ渡すことができ、3D CADデータと組み合わせることによって、システムレベルの解析環境が実現できます。
ANSYS社の製品開発責任者、Larry Williams博士は、今回の連携強化に関して次のように述べています。 「ANSYSと図研は、長年に渡る技術的なパートナーであり、多くの共通のユーザを持っていますので、私たちはCR-8000がEDBをサポートすることを大変うれしく思っています。インターフェースとしてEDBを使うことにより、ユーザは高機能の基板設計を行う上で必要な並行設計や分析業務の効率を大幅に向上することができるでしょう。」
(*1)Design Force 2016では、Design ForceからEDBのエクスポートのみがサポートされます。解析結果のバックアノテーションなど相互変換は、次期リリース(今秋リリース予定)でサポートする予定です。
(*2)ANSYS社の電磁界、回路およびシステムシミュレーション用の統合プラットフォーム。
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