イミュニティ対策の進化に対応する
EMC設計検証ツールの最新機能
IoT化や車載電子機器の増加に伴いEMC対策、特に外部ノイズに対する耐性であるイミュニティへの対応の重要性が高まっています。イミュニティ試験には静電気放電試験や放射電磁界試験などがあり、製品は規格を満たす必要があります。試作段階でイミュニティ問題が発見されると多くの時間とコストがかかるため、設計上流段階からのノイズ品質向上が重要です。
この課題に対応するため、図研はエレキとメカを融合したEMC設計検証ツール「3D EMC Adviser」を開発し、さまざまなイミュニティ問題を設計段階で可視化し、効率的な対策立案を可能にしました。
本記事では、イミュニティ問題を概説するとともに、3D EMC Adviser 最新版の2機能、放射イミュニティ向けEMCルール「照射ノイズ」チェックと、伝導イミュニティ向けEMCルール「安定GND接続」チェックにより、高度な製品設計の効率化とイミュニティ性能の向上が期待されることなどを紹介しています。
ノイズ対策とEMC設計ツール ～イミュユニティ対策設計の効率化に向けた最新動向～
『エレクトロニクス実装技術 2024年7月号』向けに、図研SE陣が共同執筆した記事の抜刷です。