■GENESYS活用事例
東芝デバイス&ストレージ株式会社 様
東芝デバイス&ストレージが目指す
「みんなのMBSE」とリファレンスデザイン革新
今日の電子機器には、有線・無線を問わず多様なインターフェースが搭載され、私たちはそれらを介して異なるメーカーの製品と接続し、システムとしての利便性を享受しています。このように、時には未知の外部製品とも円滑な連携が必須要件となる「System of Systems」を前提とした製品開発には、全体のシステムについても、その中に含まれる個々のシステムについても、設計する側にさまざまな課題をつきつけています。
東芝デバイス&ストレージ株式会社(東芝デバイス&ストレージ)は、この課題に挑むべく、MBSE(モデルベース・システムズエンジニアリング)の導入を推進しています。以前、図研のお客様情報誌「from Z」でも取材させていただいたMBSE のエキスパートである福場義憲氏は、顧客との円滑な情報交換と製品開発プロセスの再構築にMBSE が有効であることに着目し、「設計開発に関わる全員が同じレベルでMBSE の知識を備え、顧客と設計者の間をつなぐ仕組み」の必要性を提唱。誰もが利用できる汎用テンプレートを多数作成し、メーカー間の共創基盤として「みんなのMBSE」を築くことを目指しています。(※「みんなのMBSE」についてはfrom Z vol28 巻頭対談もご参照ください)
今回は、半導体メーカーとしての備えとして、製品のリファレンスデザイン開発にMBSE を適用し、その改善と効率化を実現した取り組み詳細と、実際に東芝デバイス&ストレージ リファレンスデザインセンターで公開された電源のリファレンスモデル(サーバー用1.6kW LLC 方式AC-DC コンバーター)をご紹介します。
【内容】
・「みんなのMBSE」の実現にむけて半導体メーカーとしての備え
・GENESYS を活用した開発プロセスの最適化と再構築
・ユースケース起点の開発プロセス リクワイアメントの整理と育成
・MBSE 普及と共創基盤の実現に向けて