図研、回路モジュールコンテンツ提供サービスを開始

2012/07/17 配信

株式会社図研(以下、図研)は、複数のデバイスメーカと協調して、回路モジュールコンテンツをCADシステムで使用可能なデータ形式として無償でダウンロードできる新たなサービスサイト「ModuleStation」(モジュールステーション)を開設しました。

近年、設計・製造の効率化、加えてモノづくりのグローバル分業促進などを目的として、モジュラーデザインの重要性が認識されつつあります。電気回路設計においても回路モジュールや回路ブロック活用に取り組む企業が増えていますが、それらのモジュールコンテンツを活用し効率化を図るためには、仕様情報だけではなく、CADデータ化された情報や、接続検証に必要な解析モデルなども併せて必要です。しかし、これらの情報を事前に収集したり、各種設計ツールで利用できるデータに変換するには大変な労力と作業時間がかかっているのが実情です。
この課題を解決するために、図研では回路モジュールコンテンツを無償でダウンロードできる新サービスサイト「ModuleStation」を開設することにしました。

お客様は「ModuleStation」に会員登録することで、同サイトで回路モジュールの仕様を入力して検索することができ、該当するモジュールコンテンツを無償でダウンロードすることが可能となります。ダウンロードできるコンテンツには、仕様情報、CADデータのほか、一部のモジュールでは解析用データも用意されます。これらのコンテンツは「CR-5000/8000」および「Lightning」「EMC Adviser」において利用可能です。

協賛会社のコンテンツは順次サイトに掲載されますが、第一弾のリリースとして、ローム株式会社のコンテンツが提供されます。
今回のダウンロードサービスの開始について、ローム株式会社 LSI商品戦略ユニットの副部長である上林忠史氏は次のように述べています。
「『ModuleStation』はセット設計されるお客様が、システム設計を短時間で実現できる画期的なものです。ロームでは多くの電源ICをお客様に供給していますが、電源回路からの影響でセットシステムの性能を左右することが多くあります。『ModuleStation』を利用することにより、お客様はよりシステム設計に注力できる様になると思います。今回はスイッチング電源を中心に提供をさせていただきましたが、今後もモジュール要求のあるアイテムを中心に更に充実して行きたいと思います。」

また、図研のプロフェッショナルサービスグループの統括課長である豊田真教は、次のように述べています。
「弊社プライベート展のアンケートや日々のお客様との会話を通じて、設計における標準化やモジュラー化がますます重要と認識されているにもかかわらず、実現するためには情報収集やデータベース化がボトルネックになっており、システム面だけでなくコンテンツを含めた両輪での整備が必要であるというご回答を数多くいただきました。『ModuleStation』はこれらの課題解決を目指すものです。そして、この度のサービスサイト開設にあたり、設計現場の課題を真摯に受け止めていただき、弊社からのコンテンツ提供依頼に早々にご快諾いただいたローム様には心より感謝いたします。」

【ModuleStationについて】
詳細は、こちらをご参照ください。
http://www.modulestation.com/site/about/

(参考)
「ModuleStation」による、モジュールコンテンツ活用のイメージ
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【本件に関するお問合せ先】
株式会社図研 コーポレート・コミュニケーション室
TEL:045-942-1511(代)
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