組立作業指示書の3Dアニメーション化で、古野電気の作業品質向上に貢献

2024/05/07 配信

超軽量3DデータXVLで製造・組立現場のDXを実現

株式会社図研は、魚群探知機や船舶レーダーなどを取り扱う船舶用電子機器総合メーカーである古野電気株式会社(以下古野電気)において、大型船舶用機械の製造・組立現場における作業効率と製品品質の向上を目的に、超軽量3DデータXVLを活用した生産準備ツール「XVL Studio Standard(※1)」を導入したことを発表しました。

 

 

従来、古野電気の三木工場では、製品の組立作業指示において紙図面(2D)を用いていたため、複雑な組立手順の正確な情報伝達が難しく、作業ミスが発生していました。また、設計変更に伴う作業指示書の修正対応に膨大な工数が発生し、スピーディな製品展開を阻む課題となっていました。

そこで、「XVL Studio Standard」を導入し、工程設計から組立までの作業プロセスを刷新。設計部門が作成した3D CADデータを用いて、データ容量を約1️00分の1に軽量化したXVLに変換し、組立作業指示書の3Dアニメーション化を実現しました。これにより、複雑な組立手順をわかりやすく伝えることができ、作業のスピードや精度を大幅に改善することができました。また、試作機の完成前に3Dデータを活用した製造性検証や組立検証が可能になり、製品品質の向上にもつながっています。さらに、作業指示書の前倒し作成や作成工数の半減など作業効率化ができ、新機種のスピーディな立ち上げにも貢献しています。

古野電気株式会社 執行役員 船用機器事業部 三木工場長 上村 貴典氏は、今回のXVLの導入と今後の展開について、次のように述べています。

「全社でデータを徹底的に活用したDXを加速するためには、設計、製造、サービスなどモノづくりに関わるすべてのプロセスにおいて一気通貫で3Dデータを共有する仕組みが重要です。今後もデジタルで現場力を強化するため、AR/VRなどの新しいテクノロジーも活用し、さらなる品質の向上と効率化、開発期間の短縮とお客様の満足度向上に取り組みます。図研には、当社の現場に適した新しい技術や革新的な提案を期待しています」

※1 「XVL Studio Standard」はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。

 

■詳細は導入事例に掲載 

古野電気株式会社の導入事例では、「XVL Studioシリーズ」導入の背景や目的、課題、効果などについて詳しく紹介しております。ぜひご覧ください。
https://www.zuken.co.jp/resource/xvl_case_furuno-miki/

 

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社図研
コーポレートマーケティング室
電話:045-942-1511(代表)
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