このたび、図研の社員である技術本部 EL開発部 シニア・パートナー 松澤 浩彦が、IEC活動推進会議(IEC-APC)より「IEC活動推進会議 議長賞」を受賞したことをお知らせします。IEC活動推進会議は、電気・電子分野の国際標準であるIECに対し、国内産業界から提案することを目的とした団体で、毎年顕著な功績・貢献をした個人またはグループを表彰しています。
当社松澤は、IECにおける電子実装技術の専門委員会「IEC TC91(電子実装技術)」において、部品内蔵実装技術のワーキンググループ(WG6)をはじめ、WG12(*1)、WG13(*2)、WG15(*3)にも貢献し、エキスパートとして各規格案の裏付けとなる業界調査や実証実験、さらには活用フェーズの探索などを推進し、国際規格の成立に貢献した点が評価されました。
<具体的な功績(一部)>
・部品内蔵基板技術をカバーするデータフォーマットのガイドラインに関する標準化規格案の策定に貢献
・部品内蔵基板を実装した三次元電子モジュールの熱設計評価方法に関する標準化規格案の策定を支援
・複雑化するテストの確実な実施に向けて、テストプログラム開発における高位要件記述手法の標準化規格案策定に向けた実証実験などに貢献
電気・電子機器の小型化・高性能化に伴い、部品内蔵実装などの高密度かつ信頼性の高い先端実装技術への期待が一層高まっています。そのため、この標準化への取り組みは、先端実装技術の開発を加速させ、電気・電子機器の製品開発の効率化、高品質な設計、製造、検査に貢献しています。
当社は、引き続きこのような国際標準化活動に参画し、お客さまとともに電子機器産業の革新・発展に貢献してまいります。
*1 WG12:回路基板と回路基板実装の設計手法およびデータ転送
*2 WG13:デザインオートメーション(部品、回路および記述言語)
*3 WG15:デザインオートメーション(電子機械製品の試験方法)
なお、表彰式は、5月21日のIEC活動推進会議総会において執り行われました。