vol.34のテーマは「複雑化するモノづくりへの挑戦とアーキテクチャの重要性」です。製品が高度化・複雑化する現代において、日本が強みとする「擦り合わせ(インテグラル型)」の価値を再定義し、それを支えるMBSEやシステム設計のデジタル化を特集しています。
ホンダによるMBSEの実践、ニチコンのナレッジ共有、さらに企業間データ連携の動向など、日本の製造業が「めんどくさいモノづくり」で勝機を掴むための具体的な戦略と組織能力の強化に焦点を当てた一冊です。
【巻頭インタビュー】
- タイトル:日本は、「めんどくさいモノづくり」にこそ、勝機あり!
- 登場人物:早稲田大学 ビジネス・ファイナンス研究センター 研究院教授 藤本 隆宏 氏、株式会社図研 専務執行役員 事業戦略担当 上野 泰生
- 記事ハイライト:日本が国際競争力を発揮できる「調整集約(インテグラル)型」製品の優位性を分析。複雑性を抑え込み付加価値を上げるためのIT活用や、多様なプロフェッショナルをまとめる「プロデューサー型」リーダーシップの重要性について提言しています。
【特集インタビュー】
- タイトル:試行錯誤の末にホンダがたどり着いたのは、目的志向の実践的SE・MBSE導入
- 登場人物:本田技研工業株式会社 大久保 宏祐 氏、飛鷹 征志 氏
- 記事ハイライト:単なるツールの導入に終わった過去の失敗を乗り越え、「目的」から逆算したアーキテクチャ設計への転換を解説。システムズエンジニアとモデルエンジニアの役割分担や、図研と共同で進める「信頼できる唯一の情報源」としての情報構造体の運用管理と保守・保全についての試みを紹介しています。
【Challenge “To Be”への挑戦】
- タイトル:家庭用蓄電池市場をリードするニチコンは、なぜ社内ナレッジをフル活用できる環境づくりに注力するのか
- 登場人物:ニチコン株式会社 西田 智宏 氏、大塚 達也 氏
- 記事ハイライト:家庭用蓄電システム開発における設計ノウハウの属人化解消に向け、AI技術を活用した図研プリサイトの「Knowledge Explorer」を導入。過去の設計資産や特許情報の迅速な検索により、開発期間の短縮や心理的負荷の軽減を実現した事例を詳述しています。
【Connect to thrive】
- タイトル:不確実な時代を乗り越える鍵 「企業間データ連携」
- コラム執筆者:株式会社Domona 代表取締役 高見 守 氏
- 記事ハイライト:欧州バッテリー規制など、サプライチェーン全体でのデータ共有がビジネスの必須条件となる現状を解説。Catena-Xやウラノス・エコシステムといった連携基盤の動きを通じ、自社の技術力や環境対応をアピールする新たな競争優位のあり方を提示しています。
【MONOism】
- タイトル:手編みと彫金技術が融合 繊細かつ優美な光を放つ 魅惑の手編みジュエリー
- 職人:檜垣彫金工芸 檜垣 隆博 氏
- 記事ハイライト:100年以上の歴史を持つ彫金技術に、貴金属の線材を編み上げる独自の技法を融合。大量生産には不向きながら、キャスト製法では不可能な繊細な美しさを追求する職人のこだわりと、伝統を現代の感性で進化させる挑戦を紹介しています。
【発行】2025年2月
※各記事の掲載内容は冊子発行時の情報となります。
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