vol.30のテーマは「半導体産業の再興と先端実装技術の最前線」です。日本の製造業が再び世界で勝機を掴むための戦略を特集しています。東京工業大学 WOWアライアンスによる微細化の限界を打破する先端三次元集積技術「BBCube」の開発秘話や、パナソニックから台湾資本へ移行し劇的な事業再建を遂げたヌヴォトン テクノロジージャパンの変革、さらにビジネス新潮流では物流のラストワンマイルを最適化するAI技術など、産学連携や組織文化の融合が生み出すイノベーションの数々を網羅。複雑化する技術課題に対し、設計から製造までを俯瞰する新たな視点を提供する一冊です。
【巻頭座談】
- タイトル:産学連携で3D集積技術を開発、量産化へ 半導体サプライチェーン企業の集合知で、高集積・低消費電力・超小型化を実現
- 登場人物:東京工業大学 WOWアライアンス 教授 大場 隆之 氏、東京工業大学 WOWアライアンス 研究員 中條 徳男 氏、
国際技術ジャーナリスト 津田 建二 氏、株式会社図研 松澤 浩彦 - 記事ハイライト:3D-ICの量産化を目指す「WOWアライアンス」の取り組みを紹介。バンプを使わずチップを薄化・積層する「BBCube」技術により、従来の1/10という低消費電力化と高集積化を両立する道筋を解説し、設計段階からサプライチェーン全体を考える重要性を説いています。
【Feature Article】
- タイトル:2.5次元/3次元ICで格段の 集積度を実現する 先端パッケージング技術
- 執筆者:国際技術ジャーナリスト 津田 建二 氏
- 記事ハイライト:半導体の付加価値が「前工程」から「後工程」のパッケージング技術へとシフトしている背景を詳説。チップレットによるヘテロ集積がコストや歩留まりの課題をいかに解決するかを論じ、IntelやAMD、TSMCなど世界勢の動向を分析しています。
【インタビュー】
- タイトル:スピード感と徹底したフォーカス!
半導体業界で勝ち抜くためのカードを手に入れた ヌヴォトン テクノロジージャパン、その組織変革と成長の軌跡 - 登場人物:ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社 金久保 圭秀 氏
- 記事ハイライト:パナソニックグループから離れ、台湾資本のもとで2年という短期間で事業再建を成し遂げたヌヴォトン テクノロジージャパンの軌跡を追います。特定の市場で高いシェアを狙う「Hidden Champion」の理念や、EV用リチウムイオン電池の診断技術による循環型エコシステムの構築など、マーケットインの発想による組織変革を語っています。
【ビジネス新潮流】
- タイトル:高精度の配車サービスで ラストワンマイルの 最適化を目指す
- 登場人物:株式会社オプティマインド 取締役 COO 吉川 治人 氏
- 記事ハイライト:独自のアルゴリズムを用いたルート最適化サービス「Loogia(ルージア)」を紹介。膨大な組み合わせが存在する「ラストワンマイル」の配送業務において、AIが速度予測や業務適合性を考慮して最適な計画を自動算出することで、ドライバー不足や労働負荷増大といった物流課題を解決する手法を提示しています。
【Thinking Method】
- タイトル:ブレーンストーミングと ダイアログ
- コラム執筆者:慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 前野 隆司 氏
- 記事ハイライト:アイデア創出のための「ブレーンストーミング」と、深い対話を意味する「ダイアログ」の類似性と重要性を考察。両者を「超高速ダイアログ」と「超低速ブレーンストーミング」と定義し、不確実な時代において新しい気づきを得るためのイノベーティブな手法として整理しています。
【MONOism】
- タイトル:厚さわずか2ミリの ペーパーグラスが 老眼鏡の新時代を創る
- 登場人物:西村プレシジョン 平井 則行 氏
- 記事ハイライト:眼鏡の聖地・鯖江で生まれた、薄さ2ミリの老眼鏡「ペーパーグラス」の開発秘話を紹介。チタン精密加工の技術を活かし、機能性とデザインを両立させる「いち山タイプ」のブリッジや、特殊なヒンジ構造の実現など、職人のこだわりとブランディングが伝統産業に新たな風を吹き込んだ事例を追っています。
【発行】2023年3月
※各記事の掲載内容は冊子発行時の情報となります。
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