先進モビリティ株式会社、図研のワイヤハーネス設計・製造ソリューションを導入

2020/10/12 配信

車両用自動運転システムの開発業務効率化に貢献

先進モビリティ社の開発したバス大型車両の自動運転システムを研究開発する東京大学発ベンチャーである先進モビリティ株式会社(以下、先進モビリティ社)は、図研のワイヤハーネス設計・製造ソリューションであるAutomotive E/E Design Solutionsを導入しました。先進モビリティ社は、自動運転トラック隊列走行や自動運転バス等へのシステム導入の業務効率化を目指して、様々な系統を持つ論理回路設計からワイヤハーネス製造・車両への艤装に至る一連のエンジニアリングプロセスにおいて Automotive E/E Design Solutions を活用していきます。

先進モビリティ社は、自動運転の第一人者である東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センター長の須田義大教授らによって2014年6月に設立された東大発のベンチャー企業です。大型車両の自動運転の鍵となる位置推定技術(GPS、磁気マーカー)や障害物認知技術(LiDAR、カメラ画像)といった高い技術を保有し、後続車を無人にした隊列トラック技術や無人運転バス技術の事業化に向けた技術開発や実証実験を進めています。

先進モビリティ社では、自動運転システムを大型車両(他社製のトラック、バス等)に組み付け・実装する際に、試作艤装時の現場・現物合わせの段階でワイヤハーネス手配図面を作成していました。自動運転特有の複雑な仕様と、システム回路や部品情報、特にカメラやセンサーなどの認識系の回路・部品との関係を手作業でマッピングしていたため、設計変更後の部品調達不備や誤手配による手戻りが発生していました。
そこで、これらの課題解決と業務の効率化のため、先進モビリティ社は、ワイヤハーネス回路設計/製品図設計システムとして、国内外の大手自動車OEM企業とワイヤハーネスサプライヤに多数の導入実績のある 図研の Automotive E/E Design Solutions を導入することによる業務効率化の効果が大きいと判断されました。

Automotive E/E Design Solutions では、CAD システムから回路情報と整合性のあるワイヤハーネス手配図面を出図することができますので、不整合による手戻りを防ぐだけでなくワイヤハーネス製造の外部委託が容易になります。図研の Automotive E/E Design Solutions を導入しているワイヤハーネス製造メーカが多いことから、先進モビリティ社のような自動運転車開発会社にとっては、サプライヤとのスムースなデータ連携によって製造工程まで含めたさらなる業務の効率化を図ることができます。
また、各設計工程のデータをライブラリ化することによって過去の設計情報の再利用が可能になり、設計工数を削減することができます。今後、こうした Automotive E/E Design Solutions 導入の効果を最大限に発揮させることにより、先進モビリティ社はより付加価値の高い自動運転システム設計にその開発リソースを集中することができます。

社会課題の解決に重要な役割を果たす自動運転技術の開発においては、業務の効率化を通してより一層開発スピードを加速することが求められています。図研は Automotive E/E Design Solutions 製品群とサービス提供のさらなる拡充を通して、先進モビリティ社のような自動運転システム開発企業のエンジニアリングプロセスの最適化に貢献していく方針です。

※先進モビリティ社については、 https://www.as-mobi.com/ を参照してください。
※本リリース文に記載されている製品やサービスの名称は、図研の登録商標または商標です。

 

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