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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -SP編-
2011.10.27
4. 各Visionaryの主機能紹介
設計対象の製品に要求される機能を論理的にどのように実現するかをトレードオフできます。図形だけでなく電気情報を持つことにより、回路データとの連携ができ、ブロック・ダイアグラム情報を中心にしたマルチボード・フロアプランやスペース・プランニングを実現しました。
■ブロック・ダイアグラム編集
システムブロック図、電源系統図、クロック系統図など目的に応じたブロック・ダイアグラムを複数作成できます。
全てのブロック・ダイアグラムは連携しており、それぞれの編集内容は常に共有されています。クロスプロービングも可能です。
■回路データ流用
回路データの一部分や全体を簡単に切り出し、ドラック&ドロップによって機能ブロックに割り付けることができます。これにより、回路データとリンクしたブロック・ダイアグラムを作成でき、部品やネットなどの情報を流用した設計が可能です。
■既存データの流用
過去の回路図や部品表データ、基板外形データを活用し、各Visionaryを連携させての次期モデルの実装検討が簡単に行えます。次回の実例編で紹介します。
■技術ドキュメントのリンク
仕様書や注意書などのドキュメントをドラッグ&ドロップによってリンクできます。リンクするファイル形式や、リンクできるファイル数の制限はありません。
構想設計データとドキュメントを関連付けて管理できるため、詳細設計へ確実に設計情報を引き渡すことができます。
ドキュメントをその場で開くこともできるため、設計やレビューの際に必要な情報を即座に確認できます。
次回の実例編では具体的にどのようなドキュメントをリンクし参照・活用しているか紹介します。
■詳細設計への情報伝達
構想設計で作成したブロック・ダイアグラム情報をもとに詳細設計データを出力できます。
■連携の取れた構想設計と詳細設計の実現
ブロック・ダイアグラムと回路データなどの詳細設計データとの差分情報を確認できます。同時並行で進む構想設計と詳細設計において、それぞれの整合性を保つことができるだけでなく、任意のタイミングで各設計の変更点を確認できます。