パワーエレクトロニクス製品の設計はチームで乗り切れ!

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

設計のお悩み解決します。

教えて!桃子先生☆

2014.05.22


電源部品メーカーのはなまる製作所。今後は太陽光発電用の製品開発に注力するようです。
今回の相談者は、その設計チームの一員として活躍するマナブさん(32)、今度初めて
リーダーを任されるそうです。

【case08】
これまで電源機器の設計は回路から基板までほとんど一人で設計してきました。
今度大規模な製品の設計を任されたのですが、チームで効率的に設計するには
どうしたらよいでしょうか?

(回路設計者:マナブさん)

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あら? マナブさん。難しい顔をしてるけど、どうしたの??


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あ、桃子先生! 上司から、「今度太陽光発電向けの電源を作ることになったので、お前が設計チームのリーダーをやれ」と言われたんですよ。でも、今までは自分で設計した製品の電源部分は、自分で回路図から基板図まで設計することが多かったので、パワーコンディショナみたいな大規模製品の設計をチームで行うには、どうすれば良いのか分からないんですよ。


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なるほど〜。確かに電源機器は経験が物を言うアナログ設計がメインの製品だから、基板設計は他の人に頼むより自分でやったほうが結局早いケースも多いわよね。でも基板が数十枚も採用されるパワーコンディショナともなるとチームで上手に分担しないと大変よ。


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そうなんですよ。さすがに一人で全部は作れないので、各基板ユニットの基板設計をチームメンバーに作ってもらおうとは思ってるんですが…。みんながベテランなわけじゃないので、設計ルールの指示や出来上がった基板のチェックに相当時間をとられるんじゃないかって心配で・・。

全部のユニットをつなげて、要求された性能が出るかどうかは自分で最後に確認しながら仕上げるとして、他のメンバーにできるだけ自力で出来るだけ品質の高い基板を設計してもらうにはどうしたらいいのでしょうか?



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うーん、そうねぇ。電源はアナログ設計が多いから、最終的にはやっぱり自分で仕上げるしかないのが現状よね。だからこそ、少しでもマナブさんのような設計リーダーの負担を減らさないと大変よね。

そういうことなら、このツールを使ってみてはどうかしら?
回路設計が終わった後に、電位差を考慮したクリアランスを設定してあげれば基板設計者はそのルールから外れた設計はできなくなるわ。ルールは簡単に設定できるし、安心して他の設計者にお任せできるんじゃない?



■Design Force クリアランスクラス機能を用いると、ネット単位やネットグループ単位で
  安全規格に沿ったクリアランスルールを定義して設計することができます。

<適用例>
・電源の1次側(Primary)と2次側(Secondary)のクリアランス設定
・高電圧電源ネットと低電圧電源ネットのクリアランス設定 など

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設定後、配線設計にて自動的にクリアランスの設定やDRCが動作し、どの設計者が設計しても
同様の品質で電源設計をおこなうことができます。



■Design Force 電位差クリアランスは、IEC60950-1安全規格で規定された最小沿面距離
 (直線補完情報)をクリアランスルールとして定義できます。

これにより適正な電源面データをすばやく作成可能です。



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今回紹介した、Design Forceをはじめとしたツールを実際に操作体験できる無料セミナー「エクスペリエンス」は随時開催しています。6月25日に開催する「CR-8000エクスペリエンス」では、「電源回路の回路設計/基板設計」をテーマに開催します。

※こちらのセミナーは終了いたしました。


また、今後「CR-8000/Design Forceエクスペリエンス」では、様々なテーマでセミナーを開催する予定です。ご期待ください。

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読者の皆さまにお伺いします。

【電源回路の設計をおこなう方は、どの範囲まで担当していますか?】



設計要件整理を担当し、CADデータは作成依頼している。
回路設計と設計指示を担当している
回路設計から基板設計まで全て担当している
基板設計のみ担当している

今回の記事について詳細なご説明をご希望の方は、Club-Z編集局(clubZ_info@zuken.co.jp)までご連絡下さい。


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★桃子先生プロフィール★
図研のセールスエンジニア
体験型セミナー【CR-8000エクスペリエンス】では講師も務める。
好き:探偵ナイトスクープ
嫌い:あんこ

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