Club-Z機能解説:DFM編

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Products


図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -補正機能編-

2009.04.23

始めに、エッチング補正についてご説明します。

皆さんは『エッチング』という言葉はご存知でしょうか?

多くの場合、基板上のパターンは銅箔をエッチング液で溶かす工程を経ることでパターンを形成しており、このことを『エッチング』と呼んでいます。基板を製造する中でもこの『エッチング』の工程が特に曲者で、エッチング液の濃度や処理時間、さらにはパターン間隔の違いによる流速の変化までもが影響してきます。
その為、設計データどおりの形状を実現する為には、必ずエッチングのことを考慮した上で『補正』を加えなければなりません。これが製造現場でいう『エッチング補正データの作成』です。


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エッチング補正データを作成する際には、どのような考慮/作業が必要になるでしょうか?

一般的に、

  • 配線されているパターンの幅を一定量太らせる
  • エッチング処理で多く削られる部分にパターンを追加する
  • 端子や認識マークのコーナー形状を編集する

といった様々な作業があります。 

その後に、補正したデータから実基板を作成し、不具合箇所がないか確認したうえで、不適切な箇所にさらに編集を加えて・・・という作業を繰り返しています(試作のカット&トライ)。このような一連の作業のノウハウを持っている製造現場の担当者と設計者が連携し、補正作業を行なう必要があります。


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これらの作業に手間がかかっていませんか?
そこで、これらの補正作業を効率化する製造設計/製造性検証ソリューション『DFM Center』をご紹介します。

DFM Centerは、エッチング補正機能を含め、製造設計に有効な各種アートワーク編集機能やチェック機能を豊富に実装しています。また、製造設計の為のデータのインポートについては、フォト・ドリル・DXFデータに対してはインポート結果を確認しながら容易に取り込むことができ、CR-5000/Board Designer及びCR-5000/PWSに対してはダイレクト・データ連携による取り込みを可能としています。導入に関しては、準備の手間は少なく、短期間で運用を開始できます。


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