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『DS-CR×Knowledge Explorer』で
実現する
技術伝承・ナレッジ活用の
DX(デジタルトランスフォーメーション)

■ ニューノーマルは、ナレッジ活用への意識を変えましたか?

高木技術伝承や人材不足などの課題は、以前から製造業の現場で顕在化していましたが、ITで解決するには業務フローそのものをデジタル化する必要があるため、重要ではあるが足の長い取り組みとして捉えられていました。それがこのコロナ禍でデジタル化、リモート化が早急に進むことで、お客さまの中でもやればできるという意識が高まり、DX推進と相まってこれらの課題に取り組む姿勢が変わってきているように感じます。

倉本ニューノーマルで、ナレッジ活用の取り組みが加速したという感じですよね。

高木最近、お客さまからご相談を多くいただくようになりました。特にDX推進の具体的な事例などに関心が高いですね。

倉本図研であれば、数多くのお客様で電気設計環境の構築の実績があり、お客様のニーズやペインを熟知しているので、きっと何かヒントがあるのではないかと相談されるのでしょうね。

ナレッジ活用や技術伝承のやり方をDS-CRとKnowledge Explorerで再定義する

高木2、3年程前から「攻めのIT」という言葉が飛び交うようになりました。新興国の台頭やグローバリゼーション、AI等の技術革新も進む中で、日本の製造業がこれからも高い競争力を持ち続けるためにもっとITを活用していかなければいけないという意識が高まってきています。

そして、日本がこれまで培ってきた強みを最大限に利用したいとなると、真っ先に考えなければいけないことが蓄積された技術・ノウハウを徹底的に活かせる基盤をITでつくることになるのだと思います。

倉本日本の製造業の方は真面目なので、不具合報告書も含め、製品開発にまつわるドキュメントを残していくところはしっかりとされています。ですが、その活用については十分にできているとは言えないようです。それにはさまざまな事情があります。

日常業務が多忙な中、活用の仕方が人依存になっていること、熟練技術者がどんどんリタイアの時期を迎え、若手への技術伝承の担い手になるべき人たちが減少していること、などです。

ナレッジ活用や技術伝承の重要さについては、誰もが認識していることです。今回の私たちの取組みは、製品開発に関わるさまざまな業務を通して自然に無理なく情報が蓄積され、経験のない若手でも自分で作業をしながら、必要な情報や知識、新たな気づきをITが提示してくれるプラットフォームを創っていくことを目指しました。今回の連携により、図研グループが考えるナレッジ活用のあり方を示せたのではないかと思います。

株式会社図研プリサイト
マーケティング部 ナレッジ製品営業課 
課長
倉本 将光