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  • リスク分析をするためには、まず対象とする範囲におけるHazard(問題とする災害)を規定しなくてはなりません。
  • 一般にプラントや交通システムなどでは、「人命」「環境」への影響をHazardとして定義することが一般的です。
  • (IEC-61508の規定では、それも決まったことではありません。海外では、この要素に「経済損失」や「風評被害による企業損失」なども加えて議論する例も増えてきているようです。IEC-61508の根幹を成すSILという指標が確率の次元を持って議論するため、お金(ファイナンス)の議論と親和性が良いからかもしれません。学術的な興味はありつつも、私個人としては、あまりこのように拡大解釈することは、あまり好きではありませんが。)
  • Hazardの定義をした上で、そのHazardがどのように発生するのかを分析し、その影響度や発生確率(発生許容確率)を分析することがリスク分析の中身です。
  • リスク分析の手法には、HAZOPLinkIconFMEALinkIconとよぶ手法が一般的です。これによって、Hazardにいたるシーケンス(ストーリ)を洗い出します。
  • また、その影響度(深刻さ)を分析するための手法に、リスクグラフを用いることが多いです。
  • これらの手法を使って、対象のリスクを分析し、最終的に対象の部位ごとに目標となる、安全機能要求仕様、安全完全性要求仕様を取り纏めます。