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FMEA
(Failure Mode and Effects Analysis)





  • HAZOPが全般的な特性パラメータから影響を分析する方法である一方、FMEAは構成要素の故障がどのような影響を及ぼすのかを分析する手法です。たとえば、単純な電子部品である抵抗器であれば、「短絡」「断線」「ドリフト」などの発生が予測される故障があります。これを構成要素ごとに列記して、それぞれの場合に何が起こるのか、分析するリスク分析手法です。
  • ここでは抵抗器など細かい部品を例えに出しましたが、Hazardの定義のあとのリスク分析の段階では、そのような細かい部品までは特定できないのが普通です。通常初期段階のリスク分析では、計測器、演算器、弁、ポンプ、などの大まかな構成要素をブロック的に示したもので行うことになります。
  • この場合、構成物として故障状態が明示的なものならば、それを列記しながら行いますが、故障の仕方(故障モード:Failure Mode)を見つけることから始めなければならない場合は、HAZOPのときと同様にガイドワードを用いて、故障の仕方を洗い出すこともあります。いずれにせよ、HAZOPが特性パラメータの異常ケースを「全て」洗い出すことに注力するのと同様、FMEAでは対象の構成要素の故障の仕方を「全て」洗い出すことに注力します。