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図研ベテランSEによる知って得する機能解説
-Components Manager編-
2012.09.27
4.【サブセットライブラリ作成】
サブセットライブラリ作成では、ネットリストファイル(NDF)に記述されているすべてのパート、および関連するピンアサイン、ファンクション、パッケージ、フットプリントを、マスターのライブラリから抽出し、サブセットライブラリを簡単に作成する機能です。CDBライブラリを協力会社に提供したいけど、データサイズが大きく送付する事は難しい場合、秘匿したい情報(属性)を削除したい場合に有効なツールです。
サブセットライブラリ作成は、パートライブラリコピーツールのメニューから起動します。操作はウィザード形式となっており、扱いやすいツールとなっています。
5.【任意コマンド】
これは、良く使用されるコマンドを予め定義する事でComponents Managerルートメニュー上で簡単に起動する事ができる機能になります。
例えば、フットプリントデータをDXF出力したり、パートデータをアスキー出力したりする場合に、ツリービュー上でオブジェクトを選択してコマンドを実行できます。定型作業に有効なツールです。
以下、任意コマンドへの追加手順となります。
Components Managerの任意コマンドに、新たにツールを追加する為には、次の手順でリソースファイル(CADファイルマネージャツールリソース)の編集を行います。
●CADファイルマネージャツールリソースの格納先
- 編集対象のリソースファイルは、以下のPATHに格納されておりますので、コピーしてご利用ください。
- ◇ $ZLOCALROOT/zsys/info/jpn(eng)/zfmcustm.rsc
●任意コマンドのツールリストへの追加手順
- 追加したいツールの実行方法について、定義します。ここでは、【ツール名】や【ツール表示名】、【コマンドライン】、【ターミナル使用有無】、【プログラム終了を待つか否か】を決める必要があります。
- (編集例:フットプリントデータのDXF出力ツールを定義する場合)
- Tool {
- (“DXFOUT” “フット->DXF出力” Shell “dxfout.exe $zcs_ftpdb_path -p:ftpname
- $zcs_data_name -o C:\\$zcs_data_name.dxf –p sample.prm" NoQuery Window)
- }
- 青字の$zcs_ftpdb_pathにはフットプリントライブラリのPATH、$zcs_data_nameにはツリービュー上で選択中のフットプリント名が代入されます。
- リソースファイルに定義した結果、任意コマンドダイアログにて以下の様に表示されます。
いかがでしたか?お役に立ちそうな機能はありましたでしょうか?部品ライブラリ管理にて、整合性の確認や整理、部品ライブラリの授受、定型作業の簡略化など、お悩みの際には、是非お試し下さい。
■備考
- Components Managerの詳細については、以下のドキュメントに記載されております。
- 「スタート」 - 「プログラム」 - 「CR-5000 Board Designer」 - 「ドキュメント」-「オンラインヘルプ」 - 「Components Manager」
※関連ツール:CR-5000/Board Designer