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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -Circuit DR-Navi編-
2008.08.28
【運用で、さらに Circuit DR Navi を使いこなす】
基板図面を基に、有識者を集めて実施する大部屋でのデザインレビューは、設計の関所としての役割を果たす重要なプロセスです。そこでも Circuit DR Navi とCADとを連携させて、レビューポイントを光らせ、判断材料を素早く提示することで、思考を中断することなく、効率的にレビュー会を進行することが可能です。貴重な有識者の工数ですから、効率的に進められることは、組織にとっての大きなメリットと言えます。ツール名の通り、デザインレビューのナビゲータとしてご活用いただけます。
デザインレビューの場において、参加者からの指摘事項があれば、それを Circuit DR Navi に記録しておきます。そうすることで、後で漏れなく対応することが可能ですし、次回のデザインレビュー時に、指摘事項に対する対応箇所を確認表示することも簡単です。
また、Circuit DR Navi は、回路図CAD(Design Gateway)に対しても通信連携を取ることが可能です。従って、基板設計における設計指示のみでなく、回路設計における注意点を Master DRDB に登録しておくことで、回路検証時にも活用することができます。
さらに、設計変更の情報を Circuit DR Navi に入力して管理する運用も、大変有効です。変更理由(原因)、対策内容(設計変更指示内容)、対象箇所を定義しておけば、まず、設計変更指示書として活用できますし、また、どんな変更があったのか、変更が実施されたのか、といった変更履歴管理を行なうことも可能です。そして、変更理由によっては、新たなノウハウとして、Master DRDB に反映して、他機種での不具合を抑制するといった運用も考えられます。
「設計ノウハウ」と言うと、ちょっと堅苦しい感じもしますが、実際には、ちょっとしたメモや備忘録でも、それと同じことを指しています。紙図面に書いていたことや、表計算ソフトに入力していた内容は、CAD上のオブジェクトに紐付けて、Circuit DR Navi に入力しましょう。すると、漏れを防ぎ、確認を容易にし、さらにはノウハウとして、後継機種の設計においても役に立つ情報になるかもしれません。
Circuit DR Navi は、ユーザ様のノウハウを活用する設計環境を実現します。
是非、お気軽に担当営業までお申し付けください。