Club-Z機能解説:DR編

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -Circuit DR-Navi編-

2008.08.28

【検証ポイントは共有化したほうがいい -Master DRDB-】

検証ポイントをチェックリストとしてまとめられているケースは多くあります。過去のトラブルなどの恒久対策として、チェックリストを組織で共有・活用し、同じ不具合を未然に防ごうという考えは、理に適っています。しかし、チェックリストの内容についても、本来は検証フェーズだけで活用されるのではなく、設計時から考慮すべきポイントです。これを設計指示として捉えれば、設計段階から活用でき、フロントローディングの効果が期待できます。

また、現状のチェックリストは、項目が増える一方で、最後にはやり切れなくなってしまい、徐々に形骸化されてしまっているというお話も多く聞かれます。設計の初期段階から、過去の設計資産を活かして、その中から必要な項目だけを設計指示として確実に使用することで、後戻りの少ない、品質の高い設計ができるようになります。

次に、現状の基板設計指示についてですが、基板設計担当の方からは、「回路設計の担当者によって、指示内容には大きなバラツキがある」という声をお聞きします。チェックリストが共有化されている一方、現状の基板設計指示に関しましては、個人に依存されているケースが多く、また、それと同時に形骸化しているチェックリスト運用を補うといった視点から、個々の指示精度に対する重要度は高まってきています。

チェックリストの内容も、基板設計指示の内容も、何らかの原理原則に基づいた設計ノウハウということが言えます。基板設計指示も、設計ノウハウとして共有化しておくことで、誰もが分かりやすく、内容の充実した設計指示を簡単に作成することができるようになります。

設計指示(≒チェックリスト)の内容を整理・体系化し、データベース化したものは、Master DRDB(図3) に格納します。Master DRDB のコンテンツから、設計時に考慮すべき項目を選定して、Circuit DR Navi に取り込むことが可能です。

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設計ノウハウを溜めただけでは、意味がありませんよね。取り込んだ設計ノウハウは、Circuit DR Navi とCADとの通信機能により、実際のCAD上のオブジェクトと連携させることで、過去の設計資産を有効に活用することが可能となります

設計ノウハウをどのように活用するのかという課題は、設計ノウハウをまとめる作業よりも難しい課題でした。しかし、その答えの1つが、「設計ノウハウとCADオブジェクトの連携」にあります。もしも、まとめたノウハウが有効活用されていないな、とお感じでしたら、是非ともご参考になさっていただきたいと思います。


【Circuit DR Navi による、ノウハウ活用型設計環境のポイント】

[基板設計前]

  • 高品質の(誰もが分かりやすい)設計指示を簡単に作成!

[基板設計中]

  • 設計段階から検証ポイントを考慮して事前に対策!

[基板設計後]

  • 検証の対象箇所を素早く表示!