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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BoardModeler編-
2008.07.24
ここからは導体層1層に対して軽量化データを作成する手順をご紹介します。
1. 前準備
- データが入力されていない層を2つ用意します。(今回は“Free1”、“Free2”とします。)
- CR-5000/Board Designer にてデータを開き、【モジュール】-【アートワーク】を実行します。
- 【表示】-【層設定】より“導体層1”、“Free1”、“Free2”を表示します。
2. 型データの作成
2-1. 抜き型のベースを作成
会話層を”Free2”にし、【入力】-【面】より基板全体を包含する外周幅=“0”の面を作成します。
幅=0としないと元の図形と変わってしまう可能性があります。
2-2. 抜き型を作成
- 【編集】-【抜き】より、以下のようにパラメータを設定します。
- サーチ層を”全層”にします。
- ”部品内”にチェックを入れます。
- キャンバス上の”Free2”層の面を選択し、”スペースキー”(データ区切り) を押します。
- キャンバス上で右クリックから”領域選択”を実行した後、基板全体を覆い、スペースバーを2度押すと型が生成できます。
- ”導体層1”を非表示にすると右下のような抜き型データを確認できます。
3. 型抜きの実行
3-1. 軽量導体形状のベースを作成
会話層を”Free1”にし、【入力】-【面】より基板全体を包含する外周幅=“0”の面を作成します。
幅=0としないと元の図形と変わってしまう可能性があります。
3-2. 導体形状を作成
- 【編集】-【抜き】より以下のようにパラメータを設定します。(”Free1”層や”Free2”層にパッドスタックや文字はありませんのでこれらの定義は無視されます)
- サーチ層を”全層”にします。
- キャンバス上の”Free1”層の面を選択し、”スペースキー”(データ区切り)を押 します。
- キャンバス上で右クリックから”領域選択”を実行した後、”Free2”層のデータ全体を覆い、”スペースキー“を2度押すと軽量導体形状が生成されます。
- ”Free2”を非表示にすると右下図のような軽量導体形状を確認できます。
- 縁(基板外)に余計な図形があれば削除します。
4. 後処理
- ”導体層1”に図形を移動します。
- ”Free1”層の図形は”導体層1”を軽量化した形状です。”導体層1”に元々ある図形を全て削除し、”Free1”層の図形を”導体層1”へ 移動またはコピーしてください。
- 同様の作業を全ての導体層に対して行ってください。
以上の手順にて解析ツールへ渡す軽量化データを作成できます。 お試し下さい。