Club-Z機能解説:BoardModeler編

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Products


図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BoardModeler編-

2008.07.24

昨今は製品の小型化/高密度化/複雑化に伴い、基板と筐体もしくは複数基板間の詳細な干渉チェックも設計業務における重要度が高くなってきています。

電気設計者が、基板設計の中で筐体の制約を考慮した部品レイアウトを行う場合、2Dの状態ではイメージが掴みにくいですし、基板と筐体、もしくは基板と基板とをぎりぎりまで接近させるような設計においては、2D側で詳細な部品の形状を部品領域で表現したり、複雑な形状の筐体の制約を禁止領域で表現するのは困難です。 また、3Dの環境で検証を行う場合に、電気設計者の方が新たなツールを習得することも大きな負担となります。

今回ご紹介させていただくBoardModeler は、これらの課題を解決し、エレメカ協調設計環境を実現する3次元電気設計に特化したPCB実装設計ソリューションです。

それでは、エレメカ協調設計における設計フローの一例を以下にご紹介します。


■3D CAD からの初期レイアウト情報の取得

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  • メカ設計者が 3D CAD で基板外形高さ制限領域、コネクターなどの主要部品をモデリングします。
  • 3D CAD からSTEP もしくは SAT フォーマットでエクスポートしたデータをBoardModeler に取り込み、PCB データの属性を付加します。
  • CR-5000/Board Designer へエクスポートし、電気設計者が基板設計を開始します。



■BoardModeler による干渉チェック

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  • 筐体と基板との干渉チェックが必要な段階で、PCB データを BoardModeler へインポートし、3 次元化します。
  • 実形状での検証が必要な場合は BoardModeler のライブラリの部品の詳細形状と置換します。
  • Board Producerのパネルデータをインポートする事も可能です。

Board Producer(.pnl)データのインポートには、BoardModelerオプション(ZG523:パネルデータ入出力モジュール)が必要です。



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  • 3D CAD から筐体データを追加で取り込み、干渉チェック等の検証が可能です。
  • 筐体と干渉する部品については、BoardModeler 上で移動させてその結果を CR-5000/Board Designer へ反映させることが可能です。
  • BoardModelerのデータを STEP 又は SAT フォーマットでエクスポートし、解析ツールや 3D CAD 側で検証を行うことも可能です。




BoardModeler による作業の流れは以上になりますが、続いて解析ツールでの運用をスムーズにする為の、BoardModeler でのデータ軽量化の手順をご紹介します。