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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -EMCアドバイザ編-
2009.03.26
すでにこのClub-Z の [Service]や[Club-Z劇場]でもご紹介していますとおり、図研は、長年にわたってSI/EMC設計ソリューションをご提供しており、多くのお客様にご利用いただいています。
Club-Z 第3号 経験と実績が違います!図研のSI/EMC設計ソリューション -前編-
Club-Z 第4号 経験と実績が違います!図研のSI/EMC設計ソリューション -中編-
Club-Z 第5号 経験と実績が違います!図研のSI/EMC設計ソリューション –後編-
今回の 知って得する機能解説 では、プリント基板CADによるEMC設計(*)支援ツール「EMCアドバイザ」の、意外に(?)便利な使用方法をご紹介いたします。
EMC設計とは?
新人岡田君のちょいモテ設計者への道 【第9回】EMC設計とは? ~一難去って、また一難~
(もくじ)
- EMCアドバイザの概要(おさらい)
- ご存知でしたか? EMCアドバイザのこんな使いかた
- (1) こんなにかんたんに使えるようになりました!
- (2) エラー図形からわかること
- (3) チェックできるのは “EMC” だけじゃない!?
- (4) エラーリストから回路図やHTMLファイルへのリンク
- (5) 設計の変化点に着目した確認作業
EMCアドバイザの概要(おさらい)
EMCアドバイザは、プリント基板に対して設計段階からEMCを考慮する「EMC設計」を、適切な手法で行えるように支援するツールです。ご使用いただくことによって、
- ◆EMC設計/チェック作業の効率向上
- ◆EMC設計(≠EMC対策)の理想的な
- フロントローディング
- ◆EMC設計品質の底上げ/ばらつき防止
..などの効果があります。具体的な特徴はつぎのとおりです。
●豊富なルールによる 定量/定型的なチェック環境
EMCアドバイザは、EMCの原理・原則・理論や、実機検証・実績、お客様の設計ノウハウなどから導き出された設計ルールでプリント基板のチェックを行います。 ルールは、シールディングやリターン経路に関するものやパスコンや電源の品質に関するものまで 全39種類を取りそろえており、高速デジタル回路から大電力回路まで 幅広い仕様の製品に適用していただくことができます。
また、定型化/定量化されたEMC設計ルールを同一基準の下に 製品に適用できますので、効率的に EMCの設計品質を高めることができます。
●設計を行いながらいつでもEMCチェックが可能
もちろん EMCアドバイザは図研の製品ですので、チェックを行うための面倒なデータ変換作業などは必要ありません。基板設計→EMCチェック→結果確認→修正→EMCチェック.. という作業は 全て Board Designer上で円滑に行うことができますので、設計作業を進めてすぐにEMCチェック、少し進めてまたすぐにEMCチェック..という使い方や、チェック結果が終わったらその結果を見ながら同一画面上で修正を行う.. という使い方ができます。これによって、設計の業務を妨げることなく効率よくEMC設計とチェックを行うことができます。