Products
図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BD編-
2008.02.21
(3)どうやって部品の親子関係が決まるの?
これらの機能は、同じ「近接配置グループ名」という属性を設定した部品やピンがある場合に有効です。(ただし、同じネットでつながっていることが条件です)
「どちらが親部品でどちらが子部品なのか?」については、ピン数等の条件をみて、自動的に決定してくれます。
この「近接配置グループ名」は、回路図(
CR-5000/System Designer
、もしくは
Design Gateway
)で設定するか、基板(
CR-5000/Board Designer
)で設定するかのどちらかです。
特にパスコンとICピンの関係をしっかり意識されている回路設計者の皆さんは、このグループ名を設定して、基板設計者の方に”わかりやすく”、”抜け漏れのないように”指示されているようです。
もちろん、これらのグループは、基板CADでも設定することができるのですが・・・、
この設定は、
ぜひ!回路設計者の皆さんに行っていただきたい
ですね。
理由は、回路図に一度この手の情報を入力すると、後々の基板設計の皆さんの工数が格段に減るためです。
回路図データは流用されることが多いですから、トータルでみた効率化は非常に大きいのです。(これは、他の属性にも言える事ですね。)
回路設計の方は、基板CADにどんな機能があるかなんて、意識することが少ないはずです。そんな背景から、この機能はまだまだ活用度合いが低いのではないかと想像しています。
応用として、この機能は、コネクタとESD対策部品の関係でも、威力を発揮することができます。
さらに、この属性はEMCアドバイザでも利用されています。こちらでは、より一層便利なチェック機能が活用できますよ!
ぜひ、ご活用ください!
関連ツール:CR-5000/Board Designer
関連ツール:CR-5000/System Designer
関連ツール:Design Gateway
関連ツール:EMCアドバイザ