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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BD編-
2008.01.24
「地道に進化を続けているんです!」
PCBの品質・信頼性を向上させる一つの要素として求められるアートワーク(図形編集)処理。
最新テクノロジーが注目される中、地味ですがCADの原点ともいえるアートワーク機能も着実に改良を重ねています。
今回は少し視点を変えまして、配線設計時に便利なアートワーク機能と、意外と知られていない便利機能について少しご紹介します。
【配線設計でのアートワークコマンドの利用】
まず、配線設計(配置配線モジュール)でも、アートワークモジュールにある機能群のほとんどを使用できるってご存知ですか?
モジュール切り替えを意識することなく作業することができますので、作業の効率化に繋がります。操作は簡単、「ユーティリティ」より「図形操作」や「汎用2次元」のアイコン群を呼び出すだけです。(図1)
これにより、より複雑な形状の入力・編集や非導体層の形状を利用した図形抜きなど様々なアートワーク処理が行えますので、より柔軟な配線設計を可能にします。
一例をあげると、オフセット図形発生を利用して面を作成する処理や(図2) 、ある図形の特定の部分だけをまとめて移動するような処理(図3)も簡単に行えます。これは複雑な形状であればあるほど有効かと思います。