Club-特集:ZI2007

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Club-Z特集

これからの新製品開発に必要なものはなにか
~「 Zuken Innovation 2007 」アンケート結果より~

2007.11.29

■ これからの新製品開発と図研

ここまでの結果から、当然「今後どのような点を強化すべきですか?」という質問への回答については、「企画力」が多数かと思われたのですが、意外にも「企画力」と「設計技術」がほぼ拮抗する結果となりました。(図5)これはやはり企画力は担当の範囲外と考えられたのか、それともやはり設計者はその本分である設計技術を高めるべしと考えられたのか、企画力を高めろといわれても何をすればよいのかわからないということか、残念ながらこれだけではわかりません。

図5【今後開発される自社製品の「商品力・付加価値」を向上するために今後 5 年間で改善強化するべきと思うこと】

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先にご紹介した昨年のアンケート結果で「トップのイニシアティブ」が製品開発プロセス改善の成否に大きな影響を及ぼすという結果は、企画力まで含めた製品開発力となると部門をまたいだ「全社レベル」の改善が必要になることとも関係するかもしれません。

さてこの結果を図研としてどう生かして今後皆様のお役に立てるかという点については、さらに詳細な分析とお客様へのヒアリングが必要でしょう。ただ開発者の皆さんのかなり多くの方々が、優れた製品開発のために優れた「企画力」が重要になってきていると認識されていることがわかりました。前述の「他社との差別化」という点で単なる技術力だけではそれを実現するのが難しくなりつつあるのかもしれません。

開発の現場において幅広い技術と経験をお持ちで、優れた製品企画力を発揮すべきベテラン技術者ほど、業務が多忙を極めて製品企画などに参画する余裕がないという話をよく聞きます。畢竟「製品企画」と「製品設計」の間に大きな溝ができてしまうことが容易に想像できます。そんな技術者の皆さんをできる限り日常のルーチンワークから開放し、またより多くの開発担当者が「企画」に参加できるようなツールと開発環境をご提供していくことがわれわれのやるべきことではないかと思いました。この業界に身をおくと、やはりTTMの短縮に一生懸命にならざるを得ない事情も十分に理解できますし、ともすれば図研のようなベンダーがそれを助長している気もします。しかし一消費者の目で見ると、けして半年や一年で次々と新製品が出ることを望んでいるとは思えません。そんなに頻繁でなくてもいいので「これはすごい!」と感嘆するような製品が日本でもっと沢山生み出されることのほうが望ましいのではないでしょうか。そのためには単純なTTMの短縮ではなく、達成できたプロセスの改善をより付加価値の高い業務に多くのリソースを投入するための改革に使っていただけたらすばらしいと思います。

今回のZuken Innovation 2007でご紹介した、System Plannerや、図研独自の機能を搭載したメカニカルCAD V54EE、ePLM DS-2 Project Conductorなど最近の新製品群はすべて上記のような改革を強力に支援するものです。是非導入を御検討ください。

図研/事業戦略室:平山 守


関連ツール:V54EE
関連ツール:ProjectConductor
関連情報 :製品開発における構想設計の重要性(その1)
関連情報 :製品開発における構想設計の重要性(その2)


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