Club-Z特集:構想設計

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Club-Z特集

製品開発における構想設計の重要性(その2)
「System Planner 登場!」

~構想設計支援ツールが開発プロセス全体にもたらすメリットとは? ~

2007.09.20

■ 開発プロトタイプへのモデルユーザ様のフィードバック

これまでSystem Plannerをご紹介させていただいたお客様からは、幸いにも、高い評価を頂いております。今までの詳細設計CADのような準備系の作業は一切必要がないため、思考のプロセスを妨げることなく、やろうとした作業をすぐに始めることが可能という点が好評です。
なにより先進的なお客様自身が構想設計の改革が必要だと強く思われていることがわかったことは、私たちにとって開発を進める上で大変力強い支えとなりました。

しかし、いざ導入の話をすると、どういう手順で運用にのせようか悩まれているお客様が非常に多いです。また、この領域の設計手法が確立されていないがために、System Plannerを導入することで得られる、具体的な(数値的な)メリットをなかなか上手く表現できないことも上げられます。

ただ、今までお伝えしたメリットをいきなり全てかなえるのは非常にハードルが高く、また、メリットの把握が難しくなります。そのため、System Plannerの機能を部分的にご利用いただき、まずは「機能ブロック設計を具現化しよう!」「マルチボードフロアプランをしよう!」「インターコネクトの仕様検討に使おう!」「3次元環境を利用した簡易プリ解析を行おう!」という風に、お客様が分かりやすい部分から導入して頂くことも可能です。
そういった導入をして頂いた後に、徐々にツールのカバー範囲を広げることで、具体的な効果を上げつつも、構想設計のプロセスの明確化にもつなげられるというアプローチが、お客様と図研の両社共に、非常にメリットを出せると思います。


■ System Plannerの特徴

繰り返しになりますが、System Plannerは、製品全体を様々な視点から概要設計できる環境です。論理的な視点/物理的な視点から、製品全体をゼロから簡略的に構築できます。論理的な視点では、製品全体のムダを省くことができ、物理的な視点では詳細設計を開始する前に、問題となりうる箇所を洗い出すことができます。これにより、構想段階での見極め不足から発生する、詳細回路設計・基板設計段階での手戻りを排除することができます。さらに、Design Gateway、CR-5000/Board Designerという詳細設計CADシステムへ論理および物理設計情報を引渡することが可能で、詳細設計情報を構想の観点から掌握することができます。もちろん、Design GatewayやCR-5000/Board Designerで詳細設計した情報をそのまま流用し、より精度の高い製品設計を行うことも可能になります。
System Plannerは、構想観点から詳細設計をスムーズに進めるための新概念のプラットフォームです。

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なるほど。つまりSystem Plannerは単に構想設計を支援するツールということだけではなく、これまで手作業であれやこれや考慮しながらやらざるを得なかった構想設計から詳細設計以降のプロセスへのつなぎをスムーズかつ確実にストレスなくやるためのツールということでもあるのですね? 」それを聞いていたK技術本部長は、大きくうなずきました。「実際にはまずその部分での効果が大きいのではないかと思っています。」
「うーん、深いですね」と私は感心してしまいました。