ちょいモテ設計者への道

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Club-Z劇場

新人岡田君のちょいモテ設計者への道

【第3回】コストを意識したプリント基板作り① ~キビシィーッ!~

2008.06.19


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「ここに出てくる子基板は全く同じ大きさ。だけど、縦に並べるか横に並べるかで、取れる枚数が1枚違う。定尺から4枚のワークサイズが取れて、そのワークサイズから6枚の親基板が取れるとして、子基板が4枚取れるケースと5枚取れるケースでは、一枚当りの子基板単価に52円の差が出てくる。」
「あっ!最初に言っていた1割改善が出来てる!」
「おっ!しのちゃんの時みたいに下手なこと言わないねー。そういうこと!でも、つまらないな~。」
だから嫌なこと思い出させないで下さい・・・
「まぁこれは説明しやすいように設定してあるってこともあるけど、そういうことなんだ。上手く並べることで改善できることがあるってこと。ドゥーユーアンダースタンド?」
何故英語・・・
「はっ、はい。でも・・・」
「おっ、いいね、いいねーっ。何なに?聞こうじゃないか。カモ~ッン♪」
ははっ・・・余計なこと口走っちゃったな・・・

「はい・・・この板取りの話って、量産段階で考慮すべき点なのでは?今回は試作なので関係ないのかと・・・」
「おおーっ、そうきたか。確かに試作時にはあまり関係のない話だけど、今回は量産を前提とした試作だから、外形のこと、板取りのことも考慮した方が良いのです。後から外形の見直しとなると基板設計のやり直しになりかねないからね。他には?他には??」


「あの・・・」
「何なに??」


「お名前伺っても宜しいですか・・・?」 (次回へつづく)




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●監修者プロフィール
岡本 彬良 (おかもと あきら)
1948年生まれ。 1969年、呉工業高等専門学校 電気工学科卒業。同年、松下電器産業㈱入社。 電気設計、機構設計、IC開発に従事。 1980年、コンピュータの判る設計者としてプリント基板CAD導入立上げに参画。以来、機構CAD・社内LAN・サーバ管理・LA・PDMと技術部門の情報システム全般に担当範囲を拡大。
2005年、同社を退職。
現在、岡本ESA事務所を開設し、プリント基板設計・技術情報システムの著述・コンサルタントとして活動中。エレクトロニクス実装学会会員。神奈川県 技術アドバイザー。
著書として、「よくわかる プリント基板回路のできるまで」「よくわかる プリント基板実装のできるまで」(ともに日刊工業新聞社)等がある。

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