MicrowaveFactory 八王子 Test Lab.オープン

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03


設計者にも知ってほしい。マイクロ波の基礎知識

番外編. 国内最大規模!
マイクロ波/ミリ波に特化した計測評価施設が八王子にオープン

2014.09.25

1000平米ある施設は101、102棟と2つに分かれています。
図面でみると、規模感が見えづらいかもしれないですが、主要8つの設備が2つの部屋に無駄なく配置されていることがわかります。

(クリックすると拡大します)

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まずは101棟から見学しました。
(※ここからは図面の番号とともにご紹介します)

101棟の概要

① ミリ波用電波暗室(準備中)
ミリ波計測用に用意した暗室でレーダ性能などの計測ができます。最大5.5mのテストレンジを確保しており、電波吸収体サイズもミリ波専用の3インチと小さく、吸収体からの表面反射を低く抑えられた環境で測定が可能です。

② 無響音室
音を定量的に計測するためのものです。携帯電話はもちろん、ワイヤレスLANやBluetoothを使用したイヤホンマイク、防災無線など通信機器には必ず音が絡んでくるということもあり、通常の音の計測だけでなく、無線通信を経由した機器の音声品質の評価ができるのも特徴です。

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③ 小型のシールドルーム
多目的用途で利用シールドルームです。EMC試験(静電気やバーストなど)はもちろん、技術基準適合認証がされてないような無線端末でも、シールドルームの中であれば違法電波を外部に漏らさずに試射試験が行えます。

④ マイクロ波用電波暗室
おもに携帯端末の評価ができる暗室です。端末試験の際、今までは有線で通話品質を評価する場合がありましたが、この設備は無線を使って通信する実際の使用環境下での評価(OTA評価Over-The-Air)が行えるのが特徴です。なお、CTIA(Cellular Telecommunications and Internet Association:米国セルラー通信・インターネット協会)認証取得を目指して準備中しているそうです。

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以上の設備が、101棟にあります。このまま通路を挟んで102棟へ…
と、行きたいとこですが、この通路には普段使用していない計測機器や様々なアンテナなどがずらっと並んでいて壮観です。なかには懐かしい計測機器もあり、昔話に花を咲かせている方たちもいました。

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