Seminar Report
CR-8000をコアに、
解析ツールベンダーとの連携強化!
2012.1.22
図研では、各CAEベンダー様や電子デバイスベンダー様との連携のもと、より使い易いシステム設計環境の提供を目指しています。
今回のZuken Innovation World ではこういった取組みを、CR-8000 テクノロジーパートナーセッションとしてパートナー様に講演や展示をしていただきました。
■セッショントピックス(講演順)
1.ANSYS(エレキ/メカ/熱解析)
タイトル:CAE解析への展開
<CR-8000を活用したANSYS熱流体~構造解析事例紹介>
講演者:アンシス・ジャパン株式会社 技術部
一宅 透 様
講演概要:
ANSYS社の概要と製品構成。
図研ユーザ様に有効と思われる解析事例を2件紹介。
【解析事例紹介(1)基板の熱-応力解析の事例】
図研製品とANSYS社製品との関連を説明。データのインポート、簡略化、モデル作成、配線データのインポート、材料・発熱量の設定、計算、構造解析との連携までの一連の流れをビジュアルに紹介。
【解析事例紹介(2)はんだのクリープ変形解析】
基板、パッド等モデル情報の考え方、メッシング、解析条件の付与、計算、そりが発生していないかの結果の確認までの一連の流れをビジュアルに紹介。
アンケート結果より
- 「CAE統合プラットフォームの考え方等、非常に参考になった。」
- 「設計データを中心にいろいろなシミュレータを接続する可能性が見えてきて良かった」
- 「実際に使ってみたい」
2.Intel(HW/SW協調シミュレーション)
タイトル:モデルベース設計におけるシステム仕様の検証
講演者:インテル株式会社 ソフトウェア&サービス統括部
山下 正美 様
講演概要:
システム設計する際に、ハードウェア(ASIC/FPGA)とソフトウェア(CPU/DSP)をどのように組み合わせると最適な性能を得られるか、という観点から、具体的な解決手段としてIntel社のCoFluent
TM
Studioを使ったモデリング・シミュレーション手法について講演。
基本概念は、タイムビヘイビア・モデリング(TBM)とプラットフォームモデリング(PM)から仮想システムとなるアーキテクチュア・モデリング(AM)を自動合成することによりシミュレーション環境を実現。
また導入事例として、図研ユーザ様にも身近である画像処理、プロセッサアレイ、イメージデコーダ、ACC、ゲートウェイ、携帯電話を紹介。
最後に、Intel Schematic Reviewと連携した回路検証サービスのアップデートを説明。
アンケート結果より
- 「HW/SW協調シミュレーション環境構築の参考になった」
- 「モデルベース設計をうまく使うことで開発費削減に寄与できると感じた」
- 「HWとSWの分担及び性能について検討するために利用できそう。見えない性能が明示できる点が良いと思う。」
Intel社担当者より一言
弊社のESLツール Intel® CoFluent Studioは説明が難しいツールですが、今回『モデルベース設計』という切り口で案内することで、自動車業界の方々に興味を持っていただくことができました。
3.Synopsys(デジタル・アナログ/ミックスド・レベル回路解析)
タイトル:CR-8000におけるSaberシミュレーションの活用
講演者:日本シノプシス合同会社 技術本部 SEG シニアスタッフCAE
松本 比呂志 様
講演概要:
電源回路の早期検証のためにはシミュレーションが有効であり、その具体的な解決策として図研のCR-8000/5000とSaberとの組み合わせを紹介。
Saberはそれ自体がモデリング、シミュレーション、実行環境において優位性を持っているが、図研の回路設計CADと連動することにより、更にその優位性が増すことを連動画面を表示しながら具体的に説明。
さらに図研ユーザ様にも有効と思われるロバスト・デザインの考え方を紹介。田口メソッドやシックスシグマを目指すユーザ様には有効な考え方であり、Saberを使ってどのようにバラツキを絞っていくかをビジュアルに説明。
最後に、シノプシス社と図研がパートナーシップを発揮し、欧州のBOSCH様にて成果をあげ感謝いただいたという記事を紹介。
アンケート結果より
- 「回路モデル取り込みに非常に参考になった」
- 「ワーストケースを解析できるのは興味があります。」
- 「今後の両社の取り組みを知りたい」
Synopsys社担当より一言
先日は、図研CRとの連携を中心とした、Synopsys社のSaber製品の最新情報を展示と講演という形で御社のお客様にお伝えする機会を下さいまして、ありがとうございました。これを機会に更に一層の共通の取り組みを進めさせていただければと思っております。