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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -SD/DG編-
2009.05.28
■回路図差分機能
図研の回路図CAD(System Designer、Design Gateway)では、2つの回路図データを比較して、その差分内容を抽出する機能をご用意しております。
この機能を使えば、設計変更の前後の回路図について、追加/変更/削除した部品やネットなどを検出することができますので、「どのような変更を行なったのか?」ということを確認することができます。
先の例では、アシスタントの方がこの機能をお使い頂くことにより、回路設計者からの指示どおりに回路CADデータを編集したかどうか、確かめることができます。
また、この差分結果をCSVファイルとして出力することができます。
こちらも先の例と照らし合わせてみますと、この差分結果のCSVファイルを回路設計者がチェックすることにより、アシスタントが正しく編集したかどうか、漏れなく確認できます。
また、このCSVファイルは、回路変更の履歴情報にもなります。
よって、「過去に行なった回路変更の内容を確認したい」といった場面でも、ご活用頂けるかと思います。
さらに、Design Gatewayでは、System Designerでの機能に加えて、回路図を重ね合わせて差分箇所を表示することもできます。
これにより、変更箇所を、視覚的にわかりやすく確認することができます。
これらの機能をお使い頂くことにより、先の例のようなトラブルは、未然に防ぐことができます。
したがって、余計な工数やコストを削減できますし、製品リリース・スケジュールへの悪影響もありません。
今回は、「回路設計者が設計した回路図を、アシスタントが回路CADにトレースする」という場合について回路図差分機能の活用方法をご紹介しましたが、回路設計者ご自身が回路CADを使われる場合にも、この機能はもちろんご活用頂けます。
ぜひ一度、お試し頂ければと思います。