Club-Z機能解説:DS-2編

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Products


図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -代替部品設定編-

2011.08.25

2011年3月に発生した東日本大震災が日本のサプライチェーンに大きな影響を及ぼし、メーカは対応を強いられ、また将来に向けて安定的な生産をするための改革が求められています。
そこで今回は、Engineering PLM 「DS-2」の導入によって、代替部品の設定と部品表への反映作業を大幅に簡略化する方法についてご紹介します。

■ 部品交換作業が大変・・・
設計済みデータや仕掛中のデータに対して、部品変更を余儀なくされるケースは突然起こりうるものです。
先般の東日本大震災では、多くの部品工場が生産停止の事態となり、メーカはサプライチェーンへの影響を見極め、代替となる部品やサプライヤの確保を行っていました。今後は電力不足などにより供給が不安定となるため海外からの調達も視野に入れる必要があり、代替部品の設定などサプライチェーンの変化に対応する必要性が出てきました。
生産停止となった部品については全て交換となり、部品表に反映する必要があります。
代替となる部品のサプライヤを確保し、部品表に対し部品変更を反映する作業となりますが、これがまた大変!品番単位で「代替となる部品を検索し、置換する」という作業を延々と繰り返す必要があり、多くのユーザ様より苦労されているとの声を聞いています。設計管理部門の方々が、徹夜で部品交換作業に追われているとか・・・・

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また部品を代わりのものに交換するだけでなく、部品メーカの生産状況が復旧した時には部品を「元に戻す」という業務が発生し、これも設計部門には多大な負担となり、予想外に人件費を要しているとのことです。
DS-2では、部品表上での代替部品の交換が簡単な操作で行え、短時間で部品変更を反映することができます。本機能については後程ご紹介します。


■ 部品新規登録時に、代替部品を設定する
そもそも部品に対して代替部品というものを定義していますか?代替部品が必要となるのは先述のような非常事態だけではありません。代替部品を部品新規登録時に設定することで、設計者の部品選定に幅を持たせ、設計業務の効率化が図れます。

  • 1円でも安い同等品を探す
  • 在庫量が多い部品を使う
  • ディスコン時に即部品交換可能とする

しかしながら多くの企業が、代替部品を設定せず、 設計を進めているようです。原因としては、

  1. 代替部品と元の部品を紐づけて管理できないため、代替部品の管理ができない
  2. 代替部品として適切な部品を探すのが大変

といったことが挙げられます。
DS-2では、部品に対して簡単に代替部品の設定が行えるため、部品登録段階で代替部品を設定することができます。代替部品を設定しないと、部品が登録できない、といった制約をかけることも可能です。
また、登録済みの部品に対して代替部品設定を行うことも可能です。
部品に代替部品を設定すると、部品と代替部品はセットで管理され、部品表上で簡単に入れ替えることができます。


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