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ココが凄い!Design Force 2013
-第2回:【IP(知的財産権)マネージメント機能】と【設計条件比較機能】-
2013.09.26
今回のClub-ZではDesign Force 2013の新機能の中から、外部の委託先に設計データを提供する際に付帯業務を発生させずにIP(知的財産権)を守るためのユニークな機能と、設計条件の流用や変更の際に便利な設計ルールの差分を確認する機能を紹介します。
1)設計情報の漏洩防止: IPマネージメント機能
IPマネージメントによる知的財産情報の保護
激化する電子機器のグローバルな競争は、エンジニアリングプロセスにも影響を及ぼします。現在では多くの企業において、研究開発、デバイスの調達、デザイン、ボードの製造、最終製品の組立、アフターサービスといった一連のバリューチェーンが、社内外をまたいだ環境上で実現されるようになりました。
そのような中、基板設計データは電化製品および電子機器のIP※情報の宝庫であり、基板設計データの漏洩は、模倣の原因となっています。基板設計データの流通する範囲は、複数の設計拠点、製造工場、副資材メーカー、治工具メーカーなど、多岐にわたっており、常に漏洩の危険にさらされている状態と言えます。
Design Force 2013では、この重要なIP情報の削除にかかる手間と手作業によるミスを大幅に削減し、安心して基板設計データを受け渡しできる機能を実現しました。IPマネージメント機能は基板設計データに対し、下記の機能を使って知的財産を保護したデータを生成します。メーカーと製造委託先のデータの受け渡しを例に各機能をご紹介します。
※Intellectual Property(知的財産)
① 出したくない情報を隠す:IP情報の削除
設計データの中には、コンストレインツや部品情報のパート名や資材コード、コストなど、社外に知られたくない情報が含まれている場合があります。そのような場合、隠したい情報を削除して委託先へデータを渡すことが可能です。
② 出力する機能を制限する:エクスポート系機能の実行制御
アスキー出力に制限をかけたい、というような、データの受け渡し先での出力機能の制限を行うことが可能です。
③ 設計データアクセスの有効期限を設定する
設計データ内に、ファイルのアクセスが可能な期限を設定することができます。
Point!
- EMSとのデータ授受におけるセキュリティが向上します。
- 簡単な操作で確実に、基板設計データの2次利用、模倣を防止することが可能です。
- 設定した内容は、テンプレートとして再利用が可能です。