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図研ベテランSEによる知って得する機能解説
-設計支援機能:BD Rev.14,15 新規機能編-
2012.10.25
■3.配線長レポート
次に、Rev.14で新規に開発しました「配線長レポート」の機能です。
配線設計後に、配線長をレポートする必要がある場合、従来のリビジョンでは、CR-5000/Board Designerの既存の機能を組み合わせて、情報を抽出し、手作業でレポートを作成する必要がありました。
今回ご提供する“配線長レポート出力プログラム”は、バッチプログラムでの提供となり、基板データを開くことなく、簡単にレポートを出力することができるようになっています。
バッチプログラムを実行する際に、同じ条件で繰り返し実行できるようにするために、パラメータファイルの指定も可能です。
配線帳レポート
指定した基板の、ネット・Eネットの配線長情報と、ピンペアの配線長情報を出力できます。また、出力されるレポートは、CSV形式となっており、エクセルでも簡単に情報を確認・編集できるようになっています。
配線帳レポート(出力サンプル)
■4.フォト出力-CAM検証自動実行
続いて、製造データの出力の手順を簡易化した「フォト出力-CAM検証自動実行」のご紹介です。
基板データベースまたは製造パネルデータベースからフォトデータの出力後、出力データをキャンパスに表示し、検証することができる“CAM検証ツール”の利用をお勧めしております。
しかし、フォトデータを出力する“フォトツール”と、各種データを比較検証する“CAM検証ツール”は、それぞれ別々のツールであり、これまでのリビジョンでは、それぞれのツール毎に作業が必要でした。
Rev.15では、フォト出力が終わった時点でCAM検証ツールを自動起動し、フォト出力のパラメータを参照してCAM検証を実行する機能を準備しました。
フォト出力-CAM検証自動実行
本機能を使うことで、より少ない操作でCAM検証を実行できるようになるため、製造データ出力および検証作業の効率化を図ることができます。