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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BD Rev.13 人気機能編-
2011.09.29
■2 トランキング、レングセン
「産業機器向け基板」や「高速基板の配線設計」を効率化すべく、インテリジェントオブジェクトとして2つの機能をリリースいたしました。
まず、1機能目は、「トランキング」です。
トランキングでは、バスや差動といった、複数の信号を一つの信号のように束ねて扱います。束のまま、図3のように、入力、経路変更が効率的に行えます。また、自動でビアを発生することもできます。
図3
続きまして2機能目は、「レングセン」です。
レングセンとは、高速信号伝達のタイミングコントロールのために、ミアンダ配線を挿入し、配線長調整ができる機能です。挿入したミアンダ配線はレングセンパターンとして認識され、図4のように容易にドラッグ、形状編集ができます。さらに他の配線を押しのけながらの編集も行えます。
図4
これらの機能の詳細は、下記でもムービーデモで紹介しています。
ご参照ください。
https://www.zuken.co.jp/club_Z/z/product/BD/007/pro_080327_1.html
■3 選択ネットハイライトの向上
Rev13では高速化についても対応しています。
まずは、「選択ネットハイライト」です。
「選択ネットハイライト」機能とは、配線入力中に、選択したネットのラインやピンなどがハイライトするものです。
従来、選択ネットハイライトをONにした状態でグランドなどのピン数が非常に多いネットを選択すると、表示までに時間を要しておりました。その原因としましては、「選択ネットハイライト表示」時、ピンコメントが設定されているピンに「旗マークを立てる」処理に時間がかかっていたためです。
そこでRev13では、board.rscに設定した「ピン数」以上のピンを持つネットは、旗マークの表示を行わないようにしました。(図5)
図5
電源/グランドネットなど多ピンにつながるネットの場合でも、新しいモードを選択していただくと、ハイライト速度が大幅に向上します。