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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -バッチプログラム編-
2008.12.18
設計端末の中心が、UNIXからWindowsへと移行するとともに分かりやすいGUIと優れた操作性から、メニューから実行する機能(コマンド)が多く利用されるようになりました。
しかし、過去の設計情報の流用や定型の出力処理を行う場合に、手作業で繰り返し何度も同じ作業をしなければならない、という手間のかかる状況に直面したことはありませんか?
今回は、多くのバッチプログラムの中から、設計期間の短縮や付帯業務の処理時間の削減につなげることのできる機能を紹介いたします。ご紹介する機能を既に利用いただいているユーザ様もおられると思いますが、更なる効率化のヒントが隠れているかもしれません。是非のぞいてみてください。
基板の中の部品情報を変更したい?なんて考えたことはありませんか?
部品情報入出力プログラムを利用すれば、
- 部品の配置情報のリスト(plc)出力
- リスト(plc)を参照した部品配置
- パネルデータベース(PNL)の子基板のパス変更
- 基板データベース(PCB)中に存在する部品ライブラリ名称の詳細をリスト(plc)出力
など、様々なことが実現できます。
ここでは、過去の実績のある基板データベース(PCB)より、部分的に配置を流用する運用のイメージをご紹介いたします。
①回路図の一部を流用するイメージはこちら!
②部品配置情報を流用するイメージはこちら!
また、CR-5000/Board Designerでは部品の変更ができない?なんて決め付けていませんか?
部品ライブラリアスキー入出力のプログラムを利用することで、基板データベース(PCB)またはパネルデータベース(PNL)より、パートライブラリ(PRT)、パッケージライブラリ(PKG)、フットプリントライブラリ(FTP)を生成することができます。この機能を利用することで、部品ライブラリの支給がなくても、緊急に部品形状の変更が必要となったケースで設計を続けることが可能になります。
ここでは、基板データベース(PCB)より、フットプリントライブラリ(FTP)を生成し、基板専用フットプリント運用のイメージを紹介いたします。
作成した専用フットプリントを編集していただくことで、端子の編集を伴う部品変更が可能になります。
①フットプリントライブラリを抽出したい時は?
②基板専用フットプリント運用をしたい時は?
次は、出力に関するバッチプログラムについてご紹介します。