コラム
グローバル化は設計・製造の仕組みを見直すチャンス
【第14回】ソフト開発に手戻りはある、でも小さくするように計画する
株式会社RDPi 代表取締役 石橋 良造
2008.09.25
図39 ではシステムテストについてもスケジュールしています。ポイントは、システムテストのテスト分類に応じたスケジュールにすることです。単体テストや結合テストは、機能を中心としたテストですが、システムテストは製品としての総合的なテストですから、単体テストや結合テストとは全く違う観点でテストを実施することになります。したがって、どのようなテスト分類があり、それをどのような日程で実施するのかを明らかにする必要があります。
システムテストのスケジュールが、単純に線(タスク)が1本あるだけだったり、モジュールや機能で線(タスク)を引いていたりするケースをよく見かけますが、製品として、ソフトウェアに対してどのようなテストを行うのかをタスクとして記述してください。そのためには、システムテストのテスト分類を整理しておくことが前提となります。
さて、2回にわたって計画作成の具体的な例として、組み込みソフト開発のスケジュール作成方法について解説しました。いかがだったでしょうか。この方法であれば、ソフト経験がないプロジェクトリーダーであってもハード屋さんであっても、ソフト開発について実際に進捗管理に使えるスケジュール作成ができるはずです。
次回は、進捗管理についてお話ししたいと思います。夏の疲れが出やすい時期です。体調を崩さないようにお気をつけください。