設計の効率UPのために、ModuleStationを上手に活用

2015.01.22

次に、ModuleStationに掲載されているシミュレーションモデルの活用を、下記のLVDSの送信側モジュールと受信側モジュールの接続を例に説明します。

【リンク】使用モジュール：　送信側受信側LVDS掲載一覧

LVDSの接続では、差動インピーダンス制御やアイパターンでの波形評価に加え、ノイズ対策等を行った場合の信号波形への影響などを加味した検討が必要です。
ModueStationに掲載されたシミュレーションモデルは、CR-8000の解析モジュールで活用できるので、設計の早期段階からの上記内容を加味した解析が行えます。

例えば、LVDSの基板配線前の段階で、およその長さで配線を引いたらどんなアイパターンになるのか、回路図に対策部品などを加えたらどの程度特性に影響が出るかを知りたい場合、ModuleStationに掲載されているLVDSのシミュレーションモデル(IBISモデル)とCR-8000 の解析モジュールScenario Exを組み合わせることで、配線パターンの特性を含めた回路シミュレーションが行えます。

Scenario Exでは差動配線などの伝送線路のモデリングを専用UIで行うことができるので、シミュレーションモデルと組み合わせた回路シミュレーションを簡単に実行することができます。

配線を考慮しない場合と考慮した場合の受信側アイパターンの変化。
配線長を変えるとアイパターンはさらに変化する。

解析結果は検討中の仕様(動作周波数など)で動作が実現できるかの見込みや、コモンモードフィルタなどのノイズ対策部品を追加した場合の信号波形への影響なども確認できるので、解析専任者だけでなく、LVDSを使用する機器の回路設計をされる設計者にもオススメです。

LVDSの基板設計では送信側と受信側が別々の基板となり、複数基板をまたいだ信号解析が必要となりますが、CR-8000 Design Forceのマルチボード解析を活用することで基板をまたいだLVDS信号の波形検証を行えます。

このようにModuleStationに掲載されているシミュレーションモデルとCR-8000を組み合わせることで、設計早期での実現性検討や対策部品の検討、基板設計段階での配線パターンの検証が行えます。お客様の設計品質の向上や開発効率の向上に役立つと思いますので、回路図データと一緒にダウンロードして設計に活用してみるのはいかがでしょうか。

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次回は、ModuleStationに協賛いただいている企業の方に、提供コンテンツについてお話を伺います。

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