設計者にも知ってほしい。マイクロ波の基礎知識
file 01.
マイクロ波電波暗室っていったい?
マイクロウェーブファクトリー株式会社
2014.08.28
■悩ましいマイクロ波測定
私たちの生活圏ではマイクロ波帯を使った通信設備や携帯機器が数多くあり、人々は電波に埋もれて生活していることから、これらの電波の影響を受けずに無線機器の性能評価することが困難となってきています。そこで開発現場では、電波暗室、電波暗箱を使って外来からの電波の影響を減少させ、かつ電波暗室内での反射を抑制した上で、製品単体での評価をすることが求められています。
最近では、無線LAN、RFID、M2Mなど様々な通信方式が増え、大企業のみならず、中小企業など色々なメーカが無線器を製造することが増えました。
しかし開発をする上で、測定項目すべてを測定するとなると、必要になる人材、計測器、測定機器、電波暗室など、設備に多額な予算が必要になります。そのため、アウトソーシングやレンタルなどで賄う企業も多く、購入品を組み合わせて製作し、評価を外部に委託し、製品化するというフローも珍しくなくなりました。
昨今、徐々にですがマイクロ波帯の電波暗室などのレンタルなども増えてきているのは、そのような背景があります。
最後に紹介になりますが、図研新横浜ビルのTEST LAB「ZUKEN Technical Lab.」に加え、国内最大級のマイクロ波帯に特化した電波計測施設「MicrowaveFactory 八王子 Test Lab.」を、拓殖大学様と連携し、(2014年9月1日に)開設することとなりました。
詳しくはこちら ↓
MicrowaveFactory 八王子 Test Lab. (拓殖大学)
ZUKEN Technical Lab.(図研 新横浜ビル 1F )
⇒次回は、アンテナについてお話する予定です。