☑EMC測定の基礎
4.EMC評価方法(イミュニティ1)
マイクロウェーブファクトリー株式会社
2012.11.22
①金属のパネルやビスなど製品の表面が金属である部位には、「接触放電」といってESDガンの先端をあらかじめ試験する部位に接触させた状態で放電させる方法。
接触放電
②金属部分が樹脂などで覆われていたり、非金属の部位には「気中放電」といってESDガンを試験(放電)状態にしながら、その部位に徐々に近づけていき、放電させる方法。
気中放電
これらは機器に対して直接ガンを当てる「直接放電」という方法です。これに対し製品のすぐそばに金属のプレートを置いて、そのプレートに対して放電を行う「間接放電」という試験も要求されています。これはいくつかの製品が並べて置かれているとき、ある製品に対して静電気の放電が起こったときに、隣の製品が誤動作しないか?を確認する試験です。直接放電しないのに影響されるの??と思われるかも知れませんが、前にも書きましたように、放電するときに発生する電磁界がノイズとなることから、結構起こり得るのですね。
間接放電
実際の試験は、グランド板の大きさや接地線の接続など細かい決まり事がありますが、ここでは試験方法の説明ですので、省略させていただきました。
身近に存在する「静電気」、これもノイズの元となるのですね。
次回はIEC 61000-4-3 放射無線周波電磁界イミュニティ試験の内容について書いてみたいと思います。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
●マイクロウェーブファクトリー株式会社プロフィール
「We support your power」を合言葉に、電波に関する先端技術開発に携わるエンジニアの方を全面的にサポートし、ノウハウを生かした解決策を提供することを目指した「電波のトータルソリューションカンパニー」。
新横浜にある「図研 Technical Lab.」では、測定スタッフとしてお客様をサポート。
会社HP : http://www.mwf.co.jp/