図研CR-8000、MATLAB®/Simulink®連携機能強化

2015/03/13 配信

SIMULINK_logo_01.jpg株式会社図研(以下、図研)は、システムレベル回路設計環境「CR-8000 Design Gateway」の最新バージョンにおいて、MathWorks®社製MATLAB®/Simulink®との連携機能を強化した「Design Gateway – Simulink Integration」の販売を開始しました。

昨今のエレクトロニクス製品開発において、開発期間を短縮しながら高品質な製品を生み出していくためには、複雑・大規模化する制御システム設計を効率的に実施することがクリティカルな課題になっています。制御システム設計では、ソフトウェアによる制御や、制御対象のメカ部分の挙動を考慮した電子回路設計を行う重要性が高まっており、こうした課題を解決していくため車載エレクトロニクスをはじめとした様々なハイテク分野の製品開発においてモデルベース設計手法が採用されています。

制御システム開発におけるモデルベース設計ツールのデファクトスタンダードであるMATLAB®/Simulink®は、制御ソフトウェアの検証だけでなく、制御対象についても自由なモデル定義が可能ですが、実際に近いリアルなエレクトロニクス回路構成のモデリングには、関連する回路図を参照しながら複雑なモデルをMATLAB®/Simulink®上で再定義する作業などに時間を要していました。設計者は、「Design Gateway – Simulink Integration」を用いることにより、システムレベル回路設計環境「CR-8000 Design Gateway」で作成したエレクトロニクス回路情報を MATLAB®/Simulink®モデルに直接変換することができるので、実設計環境でのエレクトロニクス回路情報をシームレスにSimulink®上で扱うことが可能になり、エレキ/メカ/ソフトを含めたシステム全体のモデルベース設計がよりスムースに実現します。設計の初期段階でのより詳細なエレクトロニクスハードウェア情報を織込んだシステム全体のシミュレーションが、詳細設計時のイタレーションや試作の回数を大幅に低減します。

「Design Gateway – Simulink Integration」は、2015年3月中旬出荷予定の最新バージョン「CR-8000 Design Gateway 2015」のオプションソフトウェアとしてリリース予定です。

※MathWorks、MATLAB、Simullinkは米国MathWorks社の登録商標です。その他の社名及び製品名は、それぞれ各社の登録商標もしくは商標です。

(参考)
【Design Gateway-Simulink インテグレーション概要図】
CR-8000/Design Gatewayで作成された回路図を、Simulinkブロック線図を作成するためのMATLABスクリプトファイル(.m)に変換します。出力したスクリプトファイル(.m)をMATLABに読み込んで実行することにより、Simulinkブロック線図を作成することができます。変換対象は主に電気回路であるため、SimElectronics を使用したSimScape物理システム領域のSimulinkブロック線図への変換になります。

DG_SIMULINK_01.jpg

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