図研 from Z Vol.14
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Interviewカーボンアロイ触媒による燃料電池が担う未来エネルギー新時代の幕開け 環境に優しくCO₂を排出しない、効率に優れ、音も静か――化石燃料に代わるエネルギーとして今、燃料電池が期待を集めている。だが、既に一部では燃料電池車が街を走り、家庭用発電システムも製品化されてはいるものの、思うような普及に至っていないのが実情だ。妨げとなる大きな課題がコスト。触媒に白金を利用する燃料電池は、どうしてもコストを抑えることが難しくなる。「ならば白金に変わる触媒はないのか?」  この現代の錬金術とも言える命題に対する答えとして注目されるのが群馬大学、尾崎教授が発見したカーボンアロイ触媒である。「炭素(カーボン)を使ってクリーンな社会を実現したい」と願う尾崎教授。その眼差しは、燃料電池が普及する社会を目前に見据えていた。尾崎純一氏1961年6月生まれ。東北大学工学部卒業。1990年、工学博士(東北大学)取得。2007年、群馬大学大学院教授就任。炭素材料の物理・化学構造を制御することにより、表面機能を持った炭素材料の合成をする研究を行う。その他、バイオマス及び石炭からの炭素材料の合成に関する研究、無機材料と炭素材料の複合化及びエネルギー変換関連触媒材料に関する研究も行う。2012年4月、文部科学大臣表彰(科学技術賞 研究部門)受賞。群馬大学理工学研究院 環境創生部門 教授群馬大学アドバンストカーボン構造・機能相関解析研究拠点研究グループリーダー4from Z_Vol.14_2014

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