図研 from Z Vol.14
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ティングを経て幹部になる養成コースなんです。 会社単位で見ると、異文化との交流が大切ですね。いま研究中なのが、過去に半導体部門がいいライバルだったA社とB社が、現在ではA社の半導体は健在で、B社は跡形もないという違いです。A社はある外資系企業と70年代の終わりからアライアンスを組んで毎年数十人を送り込んで共同開発をしており、いまも続けています。B社は異文化交流はなかった。両社の方々をヒアリングしているのですが、A社は割合に自分を客観視して世界の中でこういうポジションだからこうしたいという意見が出ます。B社は自分が中心なんです。 違う文化、さらにはもっと違う業種と交流することで違ったセンスやビジネスを生み出すことができるのではないかと考えています。仮屋 日本企業を取り巻く状況は本当に大きく変わっています。それに対応するには湯之上さんがおっしゃった次世代の教育システムの改革を進めたり、能力を持った若手を主役に引き上げてやる環境づくりや、企業レベルでは異文化との交流などが大切ということですね。 冒頭に少しお話ししましたが、プラットフォームベース設計になってしまった黒物家電で、米国発で提供されるリファレンスデザインを図研のCADで作ってもらい、そこから世界の製品設計メーカに広めるため、2013年9月にシリコンバレーにZuken SOZO Center(図研創造センター)を立ち上げました。すでに、現地の通信技術や規格において世界をリードする複数の企業とのベンチマークやプロジェクトを進めていますが、そこの責任者は30代の若手です。これまではコンペで技術的には勝ち残っても、開発部隊がアメリカにないからということで付きあってもらえませんでしたが、遅まきながらきちんとやっていこうと考えています。 振り返って日本のモノづくり復活ですが、我々ツールベンダーから見ると、日本にはニッチだけど強い元気な企業がいっぱいあります。それらの企業はあまり有名ではないですが、世界シェアの上位に入っている。他の会社と同じ方を向いていた会社は価格競争で苦境に立っていますが、自分たちなりの独自技術を踏まえて、独自の製品開発や市場開拓をちゃんとやってきた会社はしっかりとしています。そうした企業ではあまり設計プロセス改善や自動化をしてこなかった面もあり、今になって世界の企業に対抗するために自動化を取り入れていく波が来つつあります。日本のモノづくり復活は、このようなニッチストロングから始まっていると感じます。そういう企業では若手が結構活躍していますよ。湯之上 そうですね。とにかく若い人達の出番です。そのためにも教育改革も重要になります。私も微力ながら、日本のモノづくり復活にお役に立てるよう頑張りたいと思います。仮屋 今後も湯之上さんのご活躍を期待しています。湯之上 図研さんも、ぜひそのITの力で、世界の中で日本のモノづくりのイノベーションを実現させてください。Conversation

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