fromz_vol11
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発行◦株式会社図研 2012年10月編集/制作◦図研 from Z 編集部〒224-8585 横浜市都筑区荏田東2-25-1TEL◦045-942-1511(代) FAX◦045-942-3245http://www.zuken.co.jp/◎ご希望の方にはfrom Zを無料でお届けいたします。図研ホームページよりお申し込みください。また、本誌に関するご意見、ご質問などもお待ちしております。◎本書内容の著作権は、執筆者の記載があるものに関しては執筆者、特にないものに関しては株式会社図研に属します。内容の全体か一部を問わず、著作権者の許可なく転載・複製することを禁じます。© 2012 Zuken inc. Vol.11アンケートに回答していただいた方に、抽選でプレゼントを差し上げます。ふるってご応募ください。アンケートにご協力ください!~Bookshelfで紹介した本などをプレゼント~誌面充実のため応募方法1. 図研コーポレートサイトより (https://www.zuken.co.jp/from_z/vol11.html)2. 本誌同封のアンケートFAX用紙より応募期間:2012年10月31日(水)受付分まで。なお、プレゼントの当選は発送をもって代えさせていただきます。MONOismで紹介した錫器 3名様オンザロック 2名一口ビールセット(2個)1名Bookeshelfコーナーで紹介した本 3名様『さっさと不況を終わらせろ』次に作るものを百点にするための、絶え間ない模索中村圭一氏は最初から錫器職人を目指していたわけではない。長年職人として働いていた父、中村光山氏は1987年に独立して自分の工房を開いた。当時会社員だった中村圭一氏は週末に作業を手伝っているうちに、モノづくりの面白さを改めて思い出した。数年後、悩んだ末に錫器職人として生きることを決意する。すでに30歳を過ぎていたが、元々ものを作ることが好きであり、それなりに錫器の製作にも自信が付いてきたところだった。しかし、職人として独り立ちするのはそう簡単なことではなかった。「なかなかよい出来の器ができ『自分はもう一人前だ』と思い上がるのですが、別の日に同じようにやってもどうしてもうまくいかない。親父に相談すると、1、2回やって見せてくれるのですが、何をどうすると具体的に教えてくれるわけでもない。指の動きやかんなを当てる角度、タイミング、姿勢、腕をどう固定するか、削れる時の音、とにかく観察して目や耳に焼き付けました。うまくできた時は、かんなを当てた時の音がまったく違うのです」師匠である父が作っていた錫器のデザインは、オーソドックスなものが多かった。その中でも特筆すべきは、脚の付いたごくシンプルな盃である。作業の効率を考えるのであれば、胴体と脚は別に作って、あとからくっつけるのがいい。しかし、そこをあえて手間を掛けてろくろ挽きし、一体で作っていた。高度なノウハウが必要になるが、これによって脚が外れることを防げるし、何より継ぎ目がなくて美しい。「考えてみれば、手作りの錫器は今や珍しい高級品になっています。作業効率は重要ですが、それよりも手間暇をかけ、その分お客さんに愛される製品作りを目指そう」中村氏は、さまざまな職人やデザイナーと交流しつつ、錫器の新しい可能性を探った。例えば、ある職人の何気ない一言をヒントに、タンブラーの底面に同心円状の模様を彫り込んでみた。ろくろ挽きの手間は増えるが、酒を飲んでいる時に底を覗くと、複雑な波紋が揺れて目を楽しませてくれる。また、デザイナーとコラボして作った球形の茶入れは、口が少しだけ傾いて空いており、単純に真上に口があるのに比べて、何ともいえない風情がある。ろくろでは傾いた形状を作るのが難しいのだが、底面のバランスをかんなと鎚で微妙に調整することにより実現した。工房の壁には「次百」という字が飾られている。これは「つくも」と読み、亡き父の座右の銘であった。今作っているものは、100点ではない。次に作るもので100点を目指せ。そう、モノづくりへの心構えを説いているのだという。すずこう錫光営業時間/10:00~17:00休/日・祝住所/埼玉県川口市源左衛門新田300-31Tel/048-296-4028アクセス/JR武蔵野線東浦和駅より徒歩約30分、タクシーで約5分※イベントや出張等で不在の場合もありますので、事前に確認のうえ、ご来店ください。URL/www.takumi-suzukou.com/Editor's note今号のインタビュー記事にご登場いただいた古田博士は、かなり著名なロボットクリエーター。取材中、特に印象的だったのが、「プロジェクトで一番大切なのは“人の心を動かす”こと。心が動いたとき、世の中が動く」という言葉です。私どもの記事が、少しでも読者の皆さまの心に響くものでありますよう、これからも一層の努力をしていきたいと思います。そして今号の制作でも、多数の方にご協力をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。     【from Z編集部】103大黒屋とうふ店コーポ丸栄ハウスケアはなこ松鶴堂石正畳店シンエイハイツ宮口栄光会館西原町会会館マルヤさしま店(左)器を回しながら、手作業で目を付けていく。(右)完成した錫器の数々。右から2つ目の薬缶のように口があるものは、穴を空けて後から接合する。右端はモダンな茶筒。アンケートプレゼント23from Z_Vol.11_2012

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