医療、産業分野での映像活用が飛躍的に拡大
“つなぐ” “流す”技術で社会を支える図研エルミック

例えば、医療分野では…
スマート治療室の縁の下の力持ち

様々な医療機器から得られる情報を
一つの画面上にリアルタイムに再現

医療の最前線ともいえる手術室では、医療用画像機器や生体モニターなどから膨大な情報が収集されています。医師やスタッフは、限られた時間でこれらの情報から患者の状況などを迅速かつ正確に把握しながら手術を進める必要があります。

そんな一刻一秒を争う医療の現場で、いまIoTの技術を活用したスマート治療室の開発が進んでいます。AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)が産学連携で行ったプロジェクトでは、東京女子医大をはじめ5大学11社が共同でスマート治療室の開発に取り組みました。このプロジェクトは、治療室用インターフェース「OPeLiNK®」※1 を使ってそれぞれの医療機器を連携させ、手術の進行や患者の状況などの情報を時系列でまとめてリアルタイムに手術室内の大画面マルチディスプレイに表示し、医師やスタッフ間で手術状況を共有できる環境(=スマート治療室)を実現するというものです。また、将来5Gのネットワークが普及すれば、離れた場所から医療のアドバイスをすることもできるので、遠隔地治療にも活用されることが期待されています。

このスマート治療室に欠くことのできないコア技術「OPeLiNK®」には、図研エルミックが持つ技術が活かされています。医療現場の映像を離れた場所でもリアルタイムに描画するためには、ネットワーク上に流す情報の優れた調整力(ストリーミング技術)が求められます。図研エルミックでは、お客様それぞれの環境に合わせて高品質のストリーミング再生を可能にする映像システムの中核となる技術の一つを提供しているのです。

これまで培ってきたストリーミング技術や、その通信プロトコルに関わる豊富な経験と実績を通して、図研エルミックは、医療現場のイノベーションにも貢献しています。
※1 OPeLiNK®…株式会社デンソーが開発し国内外の産業界で普及しているシステムを元に開発された汎用性が高い治療室用のインターフェース。
2019年10月、OPeLiNKの商標権他、全ての権利は、事業化を加速するため、株式会社OPExPARKに譲渡されました。

例えば、食品分野では…
食の安心・安全を守る頼りになる見張り番

異物が混入してしまった製品を
出荷前に発見、分別

図研エルミックでは、AI技術(DeepLearning)や画像センシング技術を持つ企業と協業し、虫などの異物が混入したパッケージや不良品(食品の成形不良や焼きムラ等)を発見、出荷を事前に防ぐシステムの開発にも貢献しています。
このシステムでは、正常な画像と異常画像とを比較して異物の有無を解析するだけでなく、その結果をAIが学習することで、認識の精度(検知率)を高め、異物を確実に発見します。また、高速で流れる製品の中からの異物検知や、異物検知画像と生産情報とを紐付けることで、異物の混入過程を遡って自動的に記録することも可能です。異常検知や原因究明の自動化を図ることができるため、人手やコストを減らしながら、高い効果を発揮します。
今後は、異物混入や不良品を発見する仕組みと製品生産ラインとを連携し、人手を介さずに映像を用いて自動分別できるシステムの実現も計画しています。

生活のあらゆる場面で
映像の活用が広がっています

“つなぐ” “流す”技術で企業の映像活用を支える図研エルミック

図研エルミック株式会社

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