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Connect to Thrive from Z_Vol.35_2025Thrive vol.3Connect例えば、自動車業界で「競合」だった企業同士が手を組み、他業界の技術パートナーも巻き込んだ企業連携のエコシステムを構築する動きが広がっています。経営戦略の専門家ロン・アドナー氏※1は2023年1月の世界経済フォーラムで「競争の軸足が明確な業界間の戦いから、より広範なエコシステム間の戦いへと移行している」と指摘しています。つまり、個々の自動車メーカー同士の争いから“モビリティプラットフォーム”同士の争いに移行しつつあるということです。この動きは、従来の垣根を越えた「横のつながり」=「異業種連携」によって新たな価値を共創し、顧客起点のソリューションを提供できる企業群が競争優位に立つことを示しています。各社が自社の強みに固執せず、他社と補完し合う柔軟性を持てるかが変化の激しい市場での生き残りの鍵となります。「企業間連携」と一口に言っても、まったく関連のない分野より、隣接業界との連携が現実的かつ効果的です。例えば、「航空機メーカーと航空機メンテナンス企業」「自動車メーカーとIT企業」「自動車メーカーとエネルギーインフラ企業」などは、活用する顧客にとって※1 ロン・アドナー氏:米ダートマス大学タック経営大学院教授。ストラテジー・インサイト・グループの創業者兼CEOでもあり、企業の戦略コンサルティングも行っている21に、データ連携の重要性を述べました。今回は視点を変え、業界の垣根を越えた「隣接業界」との横の連携による価値創出について考えてみたいと思います。が、近年では企業連合(エコシステム)同士の競争へと軸足が移りつつあります。製品やサービスが高度化・複企業で顧客のあらゆるニーズに応えることは困難です。前回は「サプライチェーン」という縦のつながりを軸かつて製造業では企業対企業の競争が中心でした雑化し、顧客の要求水準が上がる中、もはや単独の製品の複雑さサプライチェーンの高度化高度な技術高品質の期待個別化されたニーズ顧客の要求競争環境グローバル競争新規参入者柔軟なビジネスモデル異業種連携企業戦略企業間競争の変化「企業対企業」から「エコシステム対エコシスエム」へはじめに企業間競争を取り巻く現状企業間連携やエコシステムの事例企業間連携が生み出す競争のパラダイムシフト

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