取材後エントランスにて、図研プリサイト担当営業(左:伊東、右:倉本)と一緒に――今後に向けた課題や、将来の展望についてお聞かせください。大塚氏 設計環境としては、社内全体の情報資産を一元管理し、図研の電子機器設計・製造支援プラットフォーム「DS-CR」や、品質保証関連のソフトウェアなど、多様なソフトウェアを連携させることで、より設計効率を高めたいと考えています。 また、設計部門以外への展開も課題です。人事や総務部門から使いたいという声はもらうのですが、まだそこまでは実現できていません。、管理部門までKnowledge Explorerのクロールの範囲にできるようにすることで、さらに活用範囲を広げられると考えています。Knowledge Explorerを社内のあらゆる情報の出入り口にして、まるでポータルサイトのようになることが理想であると考えています。――Knowledge Explorerや図研グループへのご要望はありますか?西田氏 Knowledge Explorerの操作性やインタフェースのさらなる改善、検索機能の柔軟性の強化に期待しています。新しい技術の導入や既存システムであるDS-CRとの連携強化にも大いに期待しています。大塚氏 ファイルの種類によってKnowledge Explorerのポップアップ通知のウィンドウを色分けするなどできたらよいなと思います。――ありがとうございました。Knowledge Explorerが、家庭用蓄電システムを通じて社会課題の解決に貢献するニチコン株式会社のお力になっていることがわかり、とてもうれしいです。図研グループとして、引き続き全力でサポートさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。類似特許の有無を簡単に調査申請後に「差戻し」という徒労を回避Knowledge Explorerであらゆるシステムを横串で通し社内情報ポータルとして機能させたい関係の知識がまだ浅い人の力強い味方となっているようです。また、外部からのサービス関連の問い合わせに対応する派遣社員(ゲストエンジニア)にも、過去トラを的確に調べられ、正しい情報を素早く回答できると好評です。――Knowledge Explorerの活用範囲がさらに広がっているそうですが、例えばどのようなシーンでしょうか?西田氏 特許出願業務でも活用しています。例えば自分で何か新しい技術のアイデアを考案したとしても、既に他の誰かが似たようなことを考えていて特許出願をしているかもしれません。以前はこうした調査に非常に時間がかかっていましたが、そのタイムロスがなくなりました。類似特許の情報を調べて既出情報だと分かれば、すぐに別のアイデア検討に取り掛かるといったこともできるようになりました。特許は「早い者勝ち」ですから、余計な回り道をすることなく出願ができてありがたいです。 Knowledge Explorerはドキュメントのタイトルだけではなく、その中身までしっかり調べてくれるので頼りになります。それまでは、特許出願書類のファイルに付けられた特許出願の件名を手掛かりに調査するしかなかったので、調べ尽くすのは無理でした。社内法務部門に特許出願書類を提出した後に、「他拠点で同様の特許が出願されています」と返却されてくることがよくありました。Knowledge Explorerを利用するようになってからは戻されることが少なくなり、努力が実らず終わってしまうことが無くなったのもインパクトが大きいと思っています。大塚氏 Knowledge Explorerのおかげで、情報の置き場所を意識することなく、探したい情報に楽にアクセスできるようになり、情報探しの時間やタイムロスを削減できていると感じます。情報共有が重要であるため重宝されているようです。Knowledge Explorerで、自分の思いつくままのキーワードを頼りに、過去の設計情報や資料を素早く的確に探せるので、特に設計に配属されたばかりの新入社員や中途入社社員など電源16from Z_Vol.34_2025
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