ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社第2研究部門/第4研究部門 部門長Corporate Distinguished Engineer横浜国立大学 大学院工学研究院システムの創成部門 准教授 博士(工学)半導体・量子集積エレクトロニクス研究センター 副センター長私たちがCCDを始めてから現在に至るまでのイメージセンサーの出荷個数の推移においては、いくつかの節目があります。そして、同時期には必ず周辺技術の進化があります。NANDメモリーの登場などがいい例です。これを踏まえて、私は学生などに向けた講演で話す際には「ソニーだけの力でイメージセンサーの市場ができたわけではない。周辺技術の進化、装置メーカーの技術とあいまった結果であり、ひとりだけではイノベーションは起こせない」と伝えています。(本文より)「実装」=「後工程」という言葉のイメージから、三次元“実装”についても、後工程に強い日本の強みが活かせると見られがちですが、先端ロジック半導体においては、先ほどあげたBSPDNのように本来後工程でやっていた「貼り合わせる」「削り取る」技術を前工程で実施するなど、前工程が後工程を飲み込むような流れがあるため、前後両方の工程に強くなくては半導体の技術開発競争に勝ち残ることはできません。(本文より)Cover Illust珊瑚の海画家/イラストレーター水穂 真善氏■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Business New Wave ビジネス新潮流世界の失明を50%減らす慶應義塾大学医学部発のベンチャー04Conversation 巻頭対談09Interview インタビュー13CONTENTS岩元 勇人氏井上 史大氏技術のブレークスルーは、量産できてこそ!イメージセンサー市場のトップランナーは、装置メーカーまで巻き込んでイノベーションを起こし続ける2024 Vol.33横浜発、半導体イノベーションの新たな潮流オープンイノベーションが拓く半導体の未来
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